- タップルームで「ビア検はいらない」と言われたけど、自分には必要だと思って受験を決意
- 公式テキスト+問題集で2ヶ月半、1日30分〜1時間の勉強で88点合格
- 知らなかったビアスタイルに目が行くようになり、ビールの楽しみ方が広がった
2025年、クラフトビールにどっぷりハマりました。
飲む側だけじゃなく、作る側にも興味が湧いて、タップルームでバイトしたり、醸造所を見学したり。その過程で「ビールの基礎知識をちゃんと身につけたい」と思い、ビール検定(びあけん)3級を受験することにしました。
結果は100点満点中88点で合格。勉強法や試験当日のリアルな話、合格して変わったことまで書いていきます。
- ビール検定(びあけん)とは
- 受験のきっかけ ― タップルームバイトで言われた一言
- 勉強に使った教材
- 勉強法と勉強期間
- 試験当日の流れ(CBT方式)
- 結果:88点で合格
- 合格認定証が届いた
- 合格して変わったこと
- ビア検を受けてみたい人へ
- あわせて読みたい
- テキストを手に取ってみる
- まとめ
ビール検定(びあけん)とは
ビール検定は、一般社団法人 日本ビール文化研究会が2012年から実施している検定試験です。通称「びあけん」。
ビールの原料や製法、歴史、文化、飲み方まで幅広い知識が問われます。
| 項目 | 3級 |
|---|---|
| 試験方式 | CBT方式(全国テストセンター) |
| 出題数 | 100問(4択) |
| 試験時間 | 60分 |
| 合格ライン | 60点以上 |
| 受験料 | 4,800円(税込・2025年時点) |
| 受験資格 | 満20歳以上 |
2級は70点以上、1級は80点以上が合格ラインです。3級の合格率は約90%前後で推移しています。
CBT方式なので、試験期間中(9月〜10月)であれば全国のテストセンターで好きな日時に受験できます。結果はその場で即時判定。
受験のきっかけ ― タップルームバイトで言われた一言
2025年3月頃、急にクラフトビールへの興味が爆発しました。
もともとビールは嫌いだったんです。社会人になりたての頃は飲めなかった。それがダンスの人間関係で飲みに行く機会が増えて、いつの間にか好きになっていました。
よく行っていた兵庫県・武庫之荘のカレー屋「牛羚羊(うしかもしか)」でkamikatzビールの生が飲めたので、たまに注文していたし、ヒューガルデンホワイトも普段から好んで飲んでいました。ただ、その頃は「クラフトビール」という意識はなく、ただ美味しいビールを飲んでいただけです。
そこから「飲む側だけじゃなく、作る側を見てみたい」という気持ちが芽生えました。思えばスリランカカレーを始めた時もまったく同じパターンで、初めて食べた時に「これを提供する側に回りたい」と思って実際にやってしまった。自分はどうやら、好きになると消費する側では満足できないタイプのようです。
そんな流れで、近所のブルワリーのタップルームでバイトを始めました。
タップルームの中に入って見えたこと
月2〜3回の出勤でしたが、学びは多かったです。
- タップルームのオープン・クローズの流れ
- 機器の使い方や洗浄の仕方
- クラウラー(量り売り容器)への注ぎ方
醸造担当の方が「朝早くからやってるから、時間が合えば平日でも見に来ていいよ」と言ってくれたのも嬉しかったです。
銘柄によって泡の出やすさが全然違う。クラウラー注ぎはベテランの社員さんでも厄介に感じることがあるらしく、ビールって奥が深いなと実感しました。
「ビア検?うちで持ってる人はいないですよ」
面接のとき、社長さんとスタッフの方に「ビア検ってどうですか?」と聞いてみました。
返ってきたのは「うちで持っている人はいないですね。業務で自然に覚えるから、特に必須ではないですよ」という言葉。
真っ白の状態だと、タップルームに立っていても「これ何してるんだろう?」の時間が増えるだけ。最低限の基礎をさらって土台を作るために、自分にはビア検が必要だと思いました。
ちなみにタップルームのバイトは2ヶ月で辞めています。3回目くらいの出勤で「これは違うな」と感じました。自分がやりたかったのは醸造であってタップルーム業務ではなかったこと、車で30〜40分の通勤を含めると11時から20時まで土日片方が拘束されること。それなら、ビア検は自分で勉強できる。醸造所の見学もいろいろ行けば少しずつ見えてくる。ホップを買って香りの違いを感じてみたり、やれることはたくさんあると思いました。
ただ、現場に入らないとわからないことがたくさんあったので、あの経験は確実に活きています。
勉強に使った教材
公式テキスト「知って広がるビールの世界」
ビア検のバイブルです。ビールの原料・製法・歴史・文化・飲み方まで、この1冊にまとまっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 知って広がるビールの世界 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 価格 | 1,848円(税込・2024年4月改訂版) |
| ページ数 | 232ページ(A5) |
教科書的な部分は多少あるものの、全体的に読みやすいです。むしろ砕けすぎていないのが個人的にはちょうどよかった。
面白かった分野: ビアスタイルの分類と製造工程。「ラガーとエールの違い」くらいしか知らなかったので、ビアスタイルの世界の広さに驚きました。
苦痛だった分野: 歴史パート。年号と人名を覚えるのが社会の教科書のようで、ここだけは正直つらかったです。
公式問題集(デジタルブック)
8月中旬に購入。1,000円(税込・2025年時点)で、公式サイトのマイページからのみ購入できます。
テキスト→問題集→テキスト→問題集のループを繰り返しました。問題を解いてみると、テキストのどこが出やすいかがわかってきます。
勉強法と勉強期間
2ヶ月半、1日30分〜1時間
勉強期間は2025年7月頭から9月18日の試験日まで、約2ヶ月半。
やり方はシンプルです。
- 7月〜8月中旬: テキストをひたすら読む。空いた時間があればすかさず読む
- 8月中旬〜: 問題集を購入し、テキストと問題集を交互にループ
- 直前期: 問題集で間違えた分野をテキストで重点的に復習
こういう資格勉強は2020年4月に受験したAWSソリューションアーキテクトの試験以来です。あの時は1ヶ月で死ぬ気で叩き込みましたが、今回はそこまでの苦痛ではなかったです。
ただ、1ヶ月半くらいでマンネリ化は感じました。モチベーションに頼るのではなく「こういうものだ」と割り切って、後半は勉強時間を短めに区切ることで乗り切りました。
スリランカにも本を持っていった
勉強期間中に3週間ほどスリランカに滞在していたのですが、テキストを持参して現地でも読んでいました。
スリランカでは現地のビールも飲み比べています。ビアスタイルの知識があると、海外ビールの味わいも「なるほど、これはこういう系統か」と理解が深まります。
ChatGPTでビール業界のニュースを追う
勉強とは別に、ChatGPTに「毎日クラフトビール業界の最新ニュースを届けて」とスケジューリングして読んでいました。
試験に直接出たわけではないですが、世界のトレンドがわかって面白かったです。ただ、リンク先が切れていることも結構あったので、おまけ程度に使うのがちょうどいいと思います。
試験当日の流れ(CBT方式)
テストセンターに到着
試験日は2025年9月18日。午前中にテストセンターへ向かいました。
CBT方式の試験はAWSの資格試験で経験済みだったので、流れ自体には慣れていました。手続きを済ませて、荷物を全部ロッカーに入れて丸腰の状態に。時間になったら端末のあるテスト部屋へ案内されます。
自分以外には男性が1人、女性が1人いました。
冷房が寒すぎる問題(半パンで行くな)
9月の暑さで半パンで行ったのを心底後悔しました。上着は持ってきていたのでまだマシでしたが、あれがなかったら見直しの時間に耐えられず退室していたと思います。
これからCBT試験を受ける方へ: 季節に関係なく、上着は必ず持っていってください。テストセンターの冷房は容赦ないです。
100問を30分で解いて退出
制限時間60分に対して、実質30分ほどで全問解き終わりました。見直しをして、11:41開始→12:11終了。
慣れない環境のせいか、記憶にあったはずの問題をド忘れしてしまったのがいくつかありました。
結果:88点で合格
試験終了後、その場でスコアレポートが発行されます。
総合スコア: 88点 / 100点(合格)
分野別の正答率はこんな感じでした。
| 分野 | 正答率 |
|---|---|
| 基本・原料 | 93.3% |
| 製法・スタイル | 90.0% |
| 歴史 | 90.0% |
| 文化・飲み方 | 85.7% |
| 雑学 | 80.0% |
雑学(時事問題含む)が80%で足を引っ張りました。テキストの内容だけではカバーできない時事問題は、テレビCMやビール関連のニュースをチェックしていないと厳しいです。
ワンチャン満点を狙っていましたが、慣れない環境でのド忘れもあり、そこまでは届きませんでした。それでも合格ラインの60点に対して28点の余裕があるので、十分な結果だと思います。
歴史パートは苦手意識があったのに90%取れていたのは意外でした。苦痛だったぶん、しっかり頭に入っていたのかもしれません。
合格認定証が届いた
試験から約1ヶ月後の10月21日、合格認定証(カード型)が届きました。
裏面には「あなたはビールに対する情熱と知識を存分に発揮され、上記の検定に合格しました。ビールの原料、製法、種類、歴史、楽しみ方等を熟知されていることを認めるとともに、ビール文化の伝道師として活躍されることを期待いたします」と書かれています。
合格して変わったこと
ビア検に合格してから、明確に変わったことがあります。
それはビールの選び方です。
以前は「ラガー」「スタウト」「ヴァイツェン」くらいしか知らなかったのが、今はゴーゼ、サワーIPA、アンバーエールなど、以前なら素通りしていたスタイルに手が伸びるようになりました。
ホップを買って香りの違いを確かめてみたり、タップルームやボトルショップで見かけるビアスタイルの名前が「わかる」ようになったり。選ぶ楽しさが段違いです。
2級は受験直後に「まだ期間中だし別日で受けようか」と思ったのですが、これ以上時間を割くのは違うなと判断してやめました。2027年に受けようかとも考えましたが、一旦満足しています。
ビア検を受けてみたい人へ
最後に、ビア検3級の受験を検討している方に伝えたいことをまとめます。
テキスト1冊+問題集で十分: 公式テキスト「知って広がるビールの世界」を繰り返し読んで、問題集でアウトプットすれば3級は受かります。特別な教材は不要です。
1日30分、2ヶ月あれば間に合う: まとまった時間が取れなくても、隙間時間の積み重ねで十分です。
時事問題は運の要素もある: テキスト外の出題(CM、ニュース系)は対策しにくいので、割り切るのも手です。
CBT試験は上着を持っていけ: これだけは本当に声を大にして言いたい。
自分の場合は、タップルームで「いらない」と言われたことが逆に火をつけました。必要かどうかは人が決めることじゃない。自分が必要だと思ったらやる。それだけです。
あわせて読みたい
ビア検で得た知識を活かして、ブルワリー訪問や飲み比べも楽しんでいます。
テキストを手に取ってみる
ビア検の勉強に使った公式テキストはこちらです。ビールの基礎から文化まで1冊でカバーできるので、受験しなくても読み物として面白いです。
まとめ
2ヶ月半の勉強で、ビール検定3級に88点で合格しました。
タップルームのバイトで「いらない」と言われた検定。でも自分には必要だと思って受けて、結果的にビールの世界がぐっと広がりました。
ラガーしか知らなかった人間が、今ではゴーゼやサワーIPAを好んで飲んでいます。知識があると、同じビールを飲んでいても味わい方が変わる。それがビア検を受けてよかったと思う一番の理由です。
これからも醸造所の見学や銘柄の飲み比べを続けながら、ビールの知見を深めていきたいと思います。