- 大阪のCRAFT BEER BASEに3ヶ月で5回通い、計10種類以上を飲んだ実体験レビュー
- 醸造所見学でわかった「ビールを正しく広める」という哲学と、レシピ公開の透明性
- 推し銘柄Mix JuicyシリーズはJBC2025 Hazy IPA部門3位の実力派。全4店舗の情報も網羅
大阪に住んでいると「いいブルワリーないかな」と探すタイミングが必ず来ます。
自分の場合、それが2025年5月でした。梅田スカイビルの北側、福島区との境目あたりにあるCRAFT BEER BASE Mother Tree。醸造所とパブとボトルショップが一体になった空間で、ここに出会ってから3ヶ月で5回通うことになりました。
この記事では、初訪問から醸造所見学、阪神百貨店の姉妹店まで、時系列で振り返ります。
- CRAFT BEER BASEとは
- 【5/26】初訪問:Mix Juicy 005との出会い
- 【7/13】2回目:Mango Juicy IPAとCelladorイベント
- 【7/17】3回目:4日後にまたMango Juicy
- 【8/17】4回目:醸造所見学
- 【8/29】5回目:阪神百貨店BRANCH
- 3ヶ月通ってわかった、CRAFT BEER BASEの魅力
- CRAFT BEER BASE 全店舗ガイド(2025年時点)
- CRAFT BEER BASE 店舗情報・関連リンク
- Untappd Rating Sorterのご紹介
- あわせて読みたい
- CRAFT BEER BASEの商品はネットでも買えます
- まとめ
CRAFT BEER BASEとは
CRAFT BEER BASEは2012年に大阪・梅田でクラフトビール専門のボトルショップとして創業したブルワリーです。
代表は谷藍(たに あい)さん。2018年に醸造部門「CBB Brewing Lab」を立ち上げ、2019年から自家醸造をスタート。そして2021年10月に、醸造所・パブ・ボトルショップ・セミナールームを1箇所に集約した本店Mother Treeをグランドオープンしました。
現在は大阪・梅田エリアに4店舗を展開しています。
Mother Tree 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市北区大淀中1-13-13 |
| アクセス | JR大阪駅から徒歩約14分 |
| 営業時間 | 平日 15:00-22:00 / 土日 12:00-22:00 |
| 定休日 | 火曜 |
| タップ数 | 最大15本 |
| 公式サイト | craftbeerbase.com |
※他3店舗(BRANCH・BUD・leaf)の情報は記事後半の「全店舗ガイド」にまとめています。
受賞歴も華々しく、Lavender & ChamomileがWorld Beer Cup 2025のHerb and Spice Beer部門で銅賞(79エントリー中)、Mix JuicyがJapan Brewers Cup 2025のHazy IPA部門で3位(106エントリー中)を獲得しています。
【5/26】初訪問:Mix Juicy 005との出会い
夜の福島を歩いていると、ゴールドの「MOTHER TREE」の文字が目に飛び込んできます。黒い外壁にこのロゴ、かなり雰囲気がいい。
入口には飲み放題の案内。自社ビール5種で3,000円、全種で3,800円(120分)。これはグループで来たときに使いたい。
この日のタップリスト
この日は15種類がオンタップ。自社醸造のCRAFT BEER BASEブランドとCBB Brewing Labブランドが並びます。価格帯は店内でハーフ(284ml)700円〜、USパイント(473ml)1,000円〜。
1杯目:Mix Juicy 005(Hazy IPA / 7%)
初訪問で選んだのは、この日がリリース日だったMix Juicy 005。JBC2025で3位に輝いた003から続くシリーズの第5弾です。
グラスに鼻を近づけた瞬間、マンゴーとココナッツのトロピカルなアロマが押し寄せてきます。口に含むとダンクな瑞々しさがあって、それでいてスルッとドリンカブル。7%あるのに重さを感じない。
2杯目:Northern English Brown Ale Hand Pump ver.(5%)
2杯目はガラッと変えて、ハンドポンプで注がれるブラウンエール。
カラメルモルト由来の甘く優しい味わいで、5%と飲みやすいアルコール度数。なめらかなボディ感で、公式の言葉を借りれば「一生飲めるのではないかと錯覚させる」味わい。
【7/13】2回目:Mango Juicy IPAとCelladorイベント
2回目の訪問は約2ヶ月後。タップリストを見ると、8番にMango Juicy IPA(6.4%)が。
Mango Juicy IPA(Emerging IPA / 6.4%)
グラスに注がれた液体は、もはやマンゴージュースのような鮮やかなオレンジ色。
マンゴーピューレを発酵の終わりがけに投入しているらしく、フルーツの存在感が圧倒的。ホップの苦味よりもマンゴーのジューシーさが前面に出ていて、ビールというよりフルーツカクテルに近い飲み心地。
Cellador Alesポップアップイベント
この日はアメリカ・カリフォルニアのCellador Alesのポップアップイベントも開催されていました。
Wild AleやFarmhouse Ale、Barrel Fermented Saisonなど、普段なかなか出会えないスタイルが缶で並んでいます。
Special Pairing Plate(4種盛り合わせ ¥1,600)も用意されていて、ビールとのマリアージュを楽しめる構成。
せっかくなので3種の飲み比べフライトを注文。自然発酵系のビールは普段あまり飲まないので、こういうイベントで出会えるのはありがたい。
ちなみに冷蔵庫には阪神タイガースエール(Golden Ale)も。大阪のブルワリーらしいコラボ。
【7/17】3回目:4日後にまたMango Juicy
4日後。またMango Juicy IPAを飲みに来てしまいました。
今回はパイント(473ml)で注文。マンゴーピューレは発酵の終わりがけに投入するから、あの強烈なマンゴー感が出るとのこと。缶での販売はなく、少量生産であと3週間くらいは飲めるかな、という感じでした。
本当はあと2回くらい飲みに来たかったんですが、3日後から3週間スリランカに行く予定だったので、これが飲み納め。帰国したらもう終わってるだろうなあ…。
Mix Juicy 006(Hazy IPA / 7%)
2杯目はMix Juicyシリーズの最新作、006。6月中旬からリリースされていたもの。
006ではCRYO POP(ホップの香気成分であるルプリンを濃縮したもの)を使用。グラスからあふれるようなメロンやバナナの甘やかな香りが特徴的で、後味は005と同様にオレンジやレモンなどのシトラスフレーバーが引き締めます。
【8/17】4回目:醸造所見学
4回目は昼間。この日は醸造所見学に参加しました。
Mother Treeは醸造所とパブが一体になった空間。天井の配管やタンクが見えるインダストリアルな雰囲気の中で、タップリストのモニターが青く光っています。
麦芽とモルト
醸造の最初のステップは麦芽の粉砕。この粉砕機(ミル)で麦芽を細かく砕いてから、お湯と合わせて糖分を抽出します。
保管庫にはカナダ産Gambrinus Maltingのスペシャルティモルトが積まれていました。25kgの袋がずらり。
保管庫には麦芽のいい香りが充満していて、ブルワーさんが「よかったら食べてみてください」と参加者全員に何粒か配ってくれました。ブルワーさんにとっては何てことない日常でも、一般人が麦芽に直接触れる機会はなかなかない。こういう体験ができるのが醸造所見学の醍醐味です。
醸造設備
発酵タンク。2022年に大型タンク8基を増設し、レギュラー醸造と実験醸造を並行できる体制に。
タンク下部の排出口。発酵が終わったビールはここから取り出されます。
ラウタースクリーン(ろ過板)。麦汁から麦殻を分離するための設備です。
ホップ:Yakima Chief HBC 638
見学中に見せてもらったのが、Yakima Chief HopsのHBC 638。まだ正式名称がついていない実験品種のホップペレットです。
ワシントン州Toppenish、Perrault Farms産。アルファ酸13.8%で、シトラス・フルーティ・甘いアロマティックな特性を持つホップ。Hazy IPAやNEIPAとの相性が良いとされています。
醸造の哲学:水と副原料の「閾値」
見学で印象的だったのが、「日本は軟水だからクラフトビールのスタイルを幅広く作れる」という話。軟水は成分を調整しやすいため、IPAからラガーまで様々なスタイルに対応できるのだそうです。
もうひとつ面白かったのが副原料の閾値の話。たとえばカルダモンを使うとき、一定量をお湯に入れてどれくらいの香りが出るか、麦汁に入れたらどう変わるかを細かく記録している。ビアスタイルガイドラインに適合しているか、突出しすぎていないかもチェックするとのこと。
レシピシート公開
Japanese Mint Lager 3のBrewing/Tasting Sheet。奈良・奥大和のハッカを使用したハーブ&スパイスビール。ABV 5.0%、IBU 10。「ホップよりもハッカを前に出したい」というコンセプトで、すっきりしたボディと爽やかなミントの組み合わせ。
これがMango Juicy IPAと同じくらい気に入りました。ハッカとミントのバランスがちょうどよくて、スーッと飲める。レシピシートを読みながらだと、使っている素材の背景や醸造の意図が深く伝わってきて、より味わい深く感じます。
Mix Juicy 007のシート。Style: Hazy IPA、ABV 7.0%。ドライホップにはHBC1019とSabroを使用。ホップにSabro、Idaho7、Barbe Rougeも。第7弾は新品種ホップHBC1019を投入した第3弾のドライホップの組み合わせが再び。
Fruit Sour Ale -Kiwi fruit-のシート。ABV 4.8%、IBU 16。キウイと相性の良いグリーンカルダモンを発酵終了前に加え、ラカンセア(Lachancea)種の酵母で乳酸発酵。キウイの香気成分を際立たせつつ、直接的にフルーツの味がドンと来るのではなく、全体の仕上がりに奥行きを持たせる設計。
見学後のテイスティング
この日のタップリストは15種類。見学後にいくつか試飲しました。
ペールエール、Mix Juicy 007、キウイのフルーツサワーエールを飲み比べ。
正直に書くと、ペールエールは美味しいけど自分の好みではなかった。Mix Juicy 007もHazy IPAとしては良いけれど、最近ヘイジー系を飲みすぎて少し飽きが来ていた。自分はやっぱりMango Juicy IPAのようなジューシー系、特にマンゴーが好き。
一方でキウイのフルーツサワーエールは気に入りました。酸味がキツすぎず、サウナ後に飲みたいような爽やかさ。
【8/29】5回目:阪神百貨店BRANCH
5回目はMother Treeではなく、阪神梅田本店B2FのCRAFT BEER BASE BRANCH。阪神バル横丁の中にあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 阪神梅田本店 B2F 阪神バル横丁 |
| 営業時間 | 11:00〜23:00 |
| タップ数 | 常時8〜10種 |
| 価格 | HALF ¥700〜 / PINT ¥1,000〜 |
この日は阪神百貨店で開催されていた「阪神のスパイスカレー博覧会2025」の3日目(8/27〜9/1)。自分は出店側で、toi印食店と牛羚羊(うしかもしか)のお手伝いとして参加していました。
朝から夕方までカレーを盛り付け続けて、もう足も腰も限界。しかも8月前半のスリランカ旅行中に列車から飛び降りて左手首を捻挫しており、まだ完治していない状態。満身創痍で地下に降りてBRANCHのカウンターに滑り込みました。
カウンターにはオリジナルグラスの販売案内も。ハーフパイントグラス900円、チューリップグラス1,600円。
1杯目:Wu-Xiang Red Ale(5%)
ずっと気になっていたけれど、他の銘柄に引っ張られて飲めていなかったWu-Xiang Red Ale。「五香(ウーシャン)」の名の通り、五香粉のスパイス感が効いたレッドエール。
この暑い夏と疲弊し切った全身に、このスパイスビールがめちゃくちゃ合う!!。スパイスの清涼感とモルトの甘みのバランスが絶妙。
2杯目:Lavender & Chamomile(5%)
2杯目はWBC 2025 銅賞のLavender & Chamomile。Golden Ale with Herbsというスタイルで、Herb and Spice Beer部門79エントリー中の銅賞。
明るいゴールデンカラーで、香りは文字通り華やか。ラベンダーとカモミールのハーブの香りがフワッと広がり、スッキリ飲みやすい。1杯目のスパイシーなWu-Xiangの後に飲むと、より一層爽やかさが際立ちます。
パンパンの足をカウンター下に投げ出しながら、ビールとソーセージ。3日間カレーを盛り続けた体に、この組み合わせが染みわたりました。最高としか言いようがない。
3ヶ月通ってわかった、CRAFT BEER BASEの魅力
3ヶ月で5回通って感じたことをまとめます。
タップの回転が速い
訪問するたびにラインナップが変わります。Mix Juicyシリーズは005→006→007とバッチが進み、季節限定のMango Juicy IPAやFruit Sour Aleも入れ替わる。「次行ったら何があるかわからない」というワクワク感が、通い続けるモチベーションになります。
レシピの透明性
公式サイト(craftbeerbase.com/beer)でBrewing/Tasting Sheetを公開しているのは珍しい。使用ホップ、モルト比率、酵母、水のミネラル成分まで載っている。飲む側としては「このビールにこのホップが使われているからこの香りなんだ」と理解が深まるし、ブルワリーの自信の表れだと感じます。
ジューシー系IPAの実力
JBC2025 Hazy IPA部門3位のMix Juicyシリーズ、マンゴーピューレ投入のMango Juicy IPA。ジューシー系IPAに関しては、大阪でトップクラスだと思います。
伝統スタイルも手を抜かない
Northern English Brown AleのハンドポンプやIrish Dry Stoutなど、ブリティッシュ系の伝統スタイルもしっかり造っている。ジューシー系だけのブルワリーではありません。
アクセスの選択肢が豊富
大阪・梅田エリアに4店舗を展開しているので、シーンに合わせて使い分けられます。Mother Tree(福島)で醸造所の雰囲気を味わいながらじっくり飲むもよし、BRANCH(阪神百貨店B2F)やBUD(大阪駅前第一ビルB2F)で仕事帰りにサクッと1杯もよし。2024年にオープンしたleaf(グラングリーン大阪)はフードペアリングにも力を入れていて、食事と一緒に楽しみたい人にもおすすめ。
CRAFT BEER BASE 全店舗ガイド(2025年時点)
CRAFT BEER BASEは大阪・梅田エリアに4店舗を展開しています。それぞれ雰囲気や強みが異なるので、目的に合わせて選んでみてください。
| 店舗 | 所在地 | タップ数 | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Mother Tree | 北区大淀中1-13-13 | 最大15本 | 平日15:00-22:00 / 土日12:00-22:00(火曜定休) | 醸造所併設の本店。見学可。飲み放題あり |
| BRANCH | 阪神梅田本店 B2F 阪神バル横丁 | 常時8〜10種 | 11:00〜23:00 | 百貨店地下で気軽に1杯。買い物ついでに |
| BUD | 大阪駅前第一ビル B2F(北新地駅 徒歩1分) | 常時8種 | 月水〜金16:00-22:30 / 土日祝12:00-22:30(火曜定休) | アメリカンスタイルの正統派ビアパブ |
| leaf | グラングリーン大阪 北館2F(大阪駅 徒歩5分) | 15種 | 11:00〜23:00(L.O.22:00) | 2024年9月オープン。フードペアリング重視。ボトル50種も販売 |
※営業時間・定休日・価格は変更の可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
CRAFT BEER BASE 店舗情報・関連リンク
CRAFT BEER BASE - Beer(レシピ・テイスティングシート公開ページ)
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醸造所見学やブルワリー訪問が好きな方には、こちらの記事もおすすめです。
CRAFT BEER BASEの商品はネットでも買えます
気になった方はオンラインでも購入できます。
WBC 2025 銅賞受賞のLavender & Chamomile。ラベンダーとカモミールのハーブが香るGolden Aleです。
まとめ
CRAFT BEER BASEは、大阪・梅田エリアに4店舗を展開するブルワリーです。
JBC2025 3位のMix Juicyシリーズに代表されるジューシー系IPAから、WBC2025銅賞のLavender & Chamomileのようなハーブビール、伝統的なブリティッシュスタイルまで。本店Mother Treeでは常時15種類がオンタップで楽しめます。
公式サイトでレシピを公開している透明性と、醸造所見学で感じた「ビールを正しく広める」という哲学。造り手の想いを知ったうえで飲むビールは、味わいが一段と深くなります。
大阪でクラフトビールを探しているなら、まずはMother Treeに足を運んでみてください。時間がなければBRANCH・BUD・leafでもサクッと1杯楽しめます。
※価格・営業時間は訪問時点(2025年5〜8月)の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。