スリランカのUberで名刺を渡されたが直接頼まなかった理由
- 渡された名刺はUberのものではなく、本人が運営する配車事業のものでした
- 直接頼まないことにしました。事前確定運賃と決済の記録が両方なくなるからです
- ドライバー側から見ると合理的です。長距離は往復6時間で復路は空車になります
- フリーランスがエージェントを飛ばして直接契約に切り替える話と、構造がよく似ています
2026年8月4日、コロンボからウェリガマまでUber Intercityで移動しました。約3時間、運賃は23,187.03ルピーです。
到着してチップを渡したあと、ドライバーから名刺を受け取りました。次の移動があれば直接連絡してほしい、自宅はコロンボだけど遠距離でも構わない、という話です。
来週ベントータへ移動する予定があったので、その場では「また頼むかもしれない」と答えています。ただ結論としては、次もUberで手配することにしました。その判断を書きます。
- スリランカのUberで名刺を渡されたが直接頼まなかった理由
- 名刺はUberのものではありませんでした
- 直接頼まなかった理由
- ドライバー側から見ると合理的です
- フリーランスの直接契約と構造が同じです
- よくある質問
- あわせて読みたい
- まとめ
名刺はUberのものではありませんでした
受け取った名刺は本人が運営する配車事業のもので、24時間対応・空港送迎・デイツアーに対応、WhatsAppで連絡が取れると書かれていました。
つまり「直接連絡してほしい」は、Uberを通してこの人を指名したいという話ではありません。Uberのアプリを経由しない、自分の会社での受注という意味になります。
移動中に交わした会話も感じのいいものでした。給油のために停まったとき、店員に「ヴィシパハ(visipaha=25)」と伝えていたので25リットルだと分かって面白かったですし、弟が京都のホテルで働いているという話も聞いています。ホテル名は後でメッセージを送ると言われました。
直接頼まなかった理由
アプリを経由しないと、事前確定運賃と決済の記録が両方なくなります。この2つは僕にとって値段以上に大きいものでした。
運賃が事前に確定しません
Uber Intercityは予約の時点で運賃が確定します。今回は前日に予約して23,187.03ルピー。当日に渋滞しようが遠回りになろうが、この数字は動きません。
直接依頼だと、この確定がなくなります。金額の合意も交渉も自分でやることになり、当日に何かあったときの落としどころも自分で作る必要があります。
決済の記録が残りません
Uberなら乗車ごとの明細がアプリに残り、あとから区間と金額を突き合わせられます。直接依頼だと、この記録を自分で作らないといけません。
現金で払って領収書をもらう形になりますが、外国語のやりとりで金額と区間が正しく書かれた領収書を毎回受け取るのは、正直かなり面倒です。
Uberでも明細に残らないものがあります
ただし、Uberなら全部きれいに残るというわけでもありません。今回で言うと2つあります。
ひとつは高速道路の通行料です。予約画面には「通行料、税金、駐車料金はご乗車料金に含まれません。ドライバーに直接お支払いください」と表示されます。今回は料金所でカードを渡して650ルピーを払い、これはUberの明細には載っていません。
もうひとつは現金で渡したチップです。アプリから送れるチップには上限があり、1乗車あたり1,000ルピーまででした。
上限の1,000ルピーをアプリから送り、加えて現金で5,000ルピーを渡しました。この5,000ルピーはどこにも記録が残りません。 あとから見返したいなら、自分でメモしておく必要があります。
ドライバー側から見ると合理的です
長距離は1件あたりの単価で成立させる商売なので、アプリの外に接点を作りたくなるのは自然だと思いました。
通常のUberは市内を数km単位で何度も走る形です。Intercityは長距離を一発で取る形になります。
今回の条件で考えると、コロンボからウェリガマまで片道3時間。復路は客を乗せずに戻る前提なので、拘束時間は往復で6時間前後、燃料も往復分かかります。移動中にかかってきた電話では、コロンボに帰り着くのは19時頃になると話していました。
しかも長距離の需要はシーズンに左右されます。単価が高くても、稼働が安定するとは限りません。
プラットフォームで新規の客に出会い、直接の取引に持っていければ手数料を払わずに済みます。Uberは集客の入口として機能していて、その先は自分の商売という形です。
フリーランスの直接契約と構造が同じです
エージェント経由で入った案件を、更新のタイミングで直接契約に切り替える話と、起きていることがほとんど同じです。
フリーランスの世界だと、こういう筋書きになります。求人サイトやエージェント経由で現場に入る。しばらく働いて信頼関係ができる。契約更新のタイミングで「次からは直接契約にしませんか。中間マージンのぶんを単価に乗せられるので、お互いに得です」という話が出る。
数字だけ見れば、確かに両者が得をするように見えます。ドライバーの名刺も、これと同じ形です。
ただしフリーランス側で考えると、直接契約で失うものもあります。支払いサイトの保証、トラブルが起きたときに間に入ってくれる人、次の案件を持ってきてくれる経路。マージンはこれらの対価という見方もできます。
僕自身はエージェント経由と直接契約の両方の選択肢を持っておくのがいいと考えていて、それは別の記事に書きました。
フリーランスエージェントのマージン相場20〜30%は嘘?4社5年で年70万損した実体験
今回のUberで直接依頼を見送ったのも、同じ考え方です。手数料のぶん安くなるとしても、確定運賃と記録という「間に入ってもらっている価値」のほうが自分には大きい。 そう判断しました。
よくある質問
- Uberのドライバーから名刺をもらうのは珍しいことですか?
- 今回が初めてでした。渡された名刺はUberのものではなく、本人が運営する配車事業のものです。24時間対応・空港送迎・デイツアーに対応と書かれていました。
- 直接依頼したほうが安くなりますか?
- 金額の話はしていないので分かりません。ただ手数料のぶんを下げる余地はあるはずです。今回は値段ではなく、事前確定運賃と決済の記録がなくなることを理由に見送りました。
- Uber Intercityの運賃はいつ確定しますか?
- 予約した時点で確定します。コロンボからウェリガマは前日予約で23,187.03ルピーでした。ただし高速道路の通行料は含まれず、料金所で別に払います。今回は650ルピーでした。
- アプリから渡せるチップに上限はありますか?
- あります。今回の乗車では1件あたり1,000ルピーが上限でした。現金のチップに制限はありませんが、現金分はUberの明細に残りません。
- 結局ベントータへの移動はどうしましたか?
- Uberで手配する方針にしました。同じ理由です。
あわせて読みたい
まとめ
- 渡された名刺はUberのものではなく、本人が運営する配車事業のものでした
- 直接頼まなかった理由は、事前確定運賃と決済の記録が両方なくなるからです
- ドライバー側から見ると合理的です。長距離は往復6時間で、復路は空車で戻ります
- フリーランスがエージェントを飛ばして直接契約に切り替える話と構造が同じでした