スリ飯屋MaLankaのフリーエンジニアな日々

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スリランカの家庭料理を体験する|ホームステイ・自炊・調理器具ガイド【10回渡航の食記録】

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  • スリランカの本当の味はレストランではなく家庭の台所にある。ホームステイ先で教わった料理・自炊体験・調理器具をまとめました
  • Kandanaのダルマさん一家に3回以上訪問、ヒッカドゥワでは初めてスリランカ料理を自炊、キャンディでは「体の不調がなくなる」家庭食を体験
  • ワンゲディヤ(臼)、ミリスガラ(石臼)、ワラン(素焼き鍋)など、スリランカ台所の調理器具も現地で使って解説
スリランカに10回以上通っていますが、一番印象に残っているのはレストランの食事ではなく、ホームステイ先の家庭料理です。家庭の台所に立つと、レストランでは見えないスリランカの食文化が見えてきます。
観光客向けのレストランと家庭料理では、味も作り方も全然違いそうですね。具体的にどんな体験をされたのですか?

スリランカの家庭料理を体験する|ホームステイ・自炊・調理器具ガイド

スリランカの家庭のキッチンとワラン
スリランカの家庭のキッチン。ワランで魚カリーが煮える

なぜ「家庭料理」なのか

スリランカのレストラン、特に観光客向けの店は、味付けが控えめにアレンジされていることがほとんどです。

一方、家庭のライス&カリーは辛さも香りも段違い。スパイスの配合は家庭ごとに異なり、同じ「チキンカリー」でも味が全く違います。

キャンディの家庭にステイした時に「このごはんを毎日食べていると体の不調は無くなるんやろうなと体でわかった」と感じました。それくらい、家庭料理は体に染みる味なんです。

さらに、スリランカの家庭には日本にはない調理器具がたくさんあります。それぞれに歴史と使い方があり、料理の味に直結しています。

Kandanaのダルマさん一家 — 3回以上通った家庭

スリランカの家庭のかまどと薪
スリランカの家庭のかまど。石を組んで薪で火を起こす

家庭料理を一から教わる

Kandana(カンダナ)はコロンボ近郊の町。ここにあるダルマさん一家のお宅に、2018年中に3回以上訪問しました。

ワランでの調理風景
ワランにビーツと野菜を入れて調理中

ダルマさんの家で教わった料理は次のとおりです。

  • ウールマス(豚)カリー: スリランカでは豚肉の消費はシンハラ仏教徒に限られるため、観光レストランではあまり見かけません。家庭ならではの一品
  • キャキリのカリー: キャキリは冬瓜に似た野菜。シンプルなココナッツミルクベースで、辛さ控えめ
  • ピピンニャとマールミリスのサラダ: ピピンニャ(きゅうり的な野菜)とマールミリス(青唐辛子)のフレッシュサラダ
  • ラワリヤ: 米粉の蒸し麺で作るスイーツ。ココナッツミルクとキトゥルパニ(ヤシの蜜)で食べる
ウールマスカリーはホテルのビュッフェにも出てきますが、家庭で作るものとは味わいが全然違います。家庭料理ならではの素朴さがありますね。

お手伝いのアンマとミリスガラ

ミリスガラでスパイスを潰すアンマ
ミリスガラでスパイスを潰すアンマ

ダルマさんの家にはお手伝いのアンマ(お母さんの意味)がいて、ミリスガラ(石臼)でスパイスを潰す姿が印象的でした。

ミリスガラは平たい石の上でローラー状の石を転がしてスパイスをペーストにする道具。電動ミキサーとは異なる、粗めのテクスチャーが出来上がりの味を変えます。

魚市場で学ぶ食材の知識

Ja-Elaの魚市場
ジャエラの魚市場

Kandana近くのJa-Ela(ジャエラ)にある魚市場にも連れて行ってもらいました。

トーラマール(サワラ)の解体を見学。「高いのでお祝いの時に使う」というダルマさんの説明で、魚の格付けがスリランカの食文化と結びついていることを知りました。

最終日の温かさ

最終日の空港への送り、「飲酒運転かと思ったら長男がもう来てくれていた」というオチもありました。家族ぐるみの付き合いになると、こういう温かさがあります。

ヒッカドゥワ — スリランカで初めて自分で料理した場所

ヒッカドゥワでの自炊風景
ヒッカドゥワでの自炊風景

お世話になるお家で自炊デビュー

ヒッカドゥワのお世話になっているお家に滞在し、2018年のGW旅行でスリランカに来て初めて自分で料理しました。

作ったのは4品:

  • ダンバラ(四角豆)のテルダーラ: テルダーラは「油で炒める」調理法。ダンバラの独特の食感がクセになる
  • ククルマスカリー: ククルマスは鶏肉。スリランカの基本カリー
  • ワンバトゥモージュ: ナスの酸味のある和え物。ビネガーとスパイスで味付け
  • ボーンチのキラタ: ボーンチ(インゲン)のココナッツ炒め

自炊した4品の料理
ヒッカドゥワで自炊した4品

見よう見まねで4品作りましたが、自分で作ると「なぜこのスパイスを入れるのか」がわかるようになります。食べる側から作る側に回ると、スリランカ料理の理解が一段深まりました。

朝のコラキャンダ

コラキャンダ
朝のコラキャンダ

朝はコラキャンダを飲みました。

コラキャンダはスリランカの伝統的な朝の飲み物で、葉物野菜・にんにく・お米を煮込んだもの。

「青汁のような感じだけど、にんにくやお米も入ってパンチが効いている」飲み物です。見た目はかなりインパクトがありますが、飲むと体が目覚める感じがします。

キャンディ — 家庭ステイで感じた「食と健康」

キャンディの家庭のライス&カリー
キャンディの家庭のライス&カリー

キャンディでは家庭にステイし、毎日家庭のライス&カリーを食べる生活をしました。

「このごはんを毎日食べていると体の不調は無くなるんやろうなと体でわかった」。これはお世辞ではなく、本当にそう感じたんです。スパイスが薬膳的に体に効いている感覚がありました。

スリランカの家庭料理は、アーユルヴェーダの考え方と自然に結びついています。ターメリック(ウコン)やカレーリーフなど、日常的に使うスパイスの多くが薬効を持つとされています。

スリランカ台所の調理器具

スリランカの家庭料理を理解するには、道具を知ることも大切です。

ワンゲディヤ(臼)

ワンゲディヤ
ワンゲディヤでポルサンボーラを作る

ワンゲディヤは石製の臼で、主にポルサンボーラ(ココナッツの和え物)を作るときに使います。

ダルマさんの家には色違いのワンゲディヤがあり、黄色いものは「作った木が違う。ターメリックで洗うと黄色くなる」と教わりました。

ミリスガラ(石臼)

スパイスペーストを作るための平たい石臼。前述のアンマが使っていた道具です。

電動ミキサーが普及した今でも、ミリスガラで潰したスパイスの方が風味が良いと言う家庭は多いです。

ワラン(素焼きの鍋)

ワラン
スリランカの素焼き土鍋ワラン

ワランは素焼きの土鍋で、スリランカ料理の基本調理器具。遠赤外線効果でカリーがまろやかに仕上がると言われています。

ワランを日本に持ち帰ることに成功しました。割れやすいので梱包には神経を使いましたが、自宅でスリランカカリーを作るときに使っています。

マータラ — 百年以上のパン工場GOBと朝日

GOBの焼きたてブレッドパン
GOB(The Galle Oriental Bakery)の焼きたてブレッドパン

マータラ(スリランカ最南端の町)には3回滞在しました。

お世話になっている家庭のお父さんがオーナーのThe Galle Oriental Bakery(GOB)は、マータラで一番古く、百年以上の歴史があるパン工場です。

朝ごはんはGOBのブレッドパンが定番。最南端の朝日を見ながら食べるパンは格別でした。

マータラの朝日は「3時間くらいぼーっと」してしまうほどの美しさです。何もしない朝が、スリランカで一番贅沢な時間だと気づく場所ですね。

ベントータ — ブディシャアッカーの食卓

2023年、ベントータのLuxury Villa with BB Free WI-FIに滞在しました。当初3泊の予定が、気づけば11泊に延長していました。

延泊の理由は、オーナーの妻であるブディシャアッカーの料理です。

朝食は前夜にリクエストする仕組みで、「魚が食べたい、辛くないのがいい」と伝えると翌朝にはイエローフィンツナの煮付け、モージュ、パリップ、ボーンチが並びました。翌日はセイルフィッシュ(バショウカジキ)、その翌日はコンチネンタルスタイルのオムレットと、毎朝違うものが出てきます。

午後3時になるとドアがノックされて、手作りのおやつとキリテー(ミルクティー)が届きます。ホットサンド、チョコレートケーキ、バターケーキ。毎日違うものが出てきて、毎日楽しみでした。

スリランカ料理が好きだと話したら、オーナーのラヒルアイヤーが夜にシーフードコットゥを振る舞ってくれたこともありました。

Booking.comに英語で長文レビューを書いたのですが、日本語の2.5倍の文字数になったため文字数制限で盛大にカットされました。それくらい書きたいことがある宿です。

宿泊の詳細はこちらの記事にまとめています。

www.malanka.org

家庭料理を体験する方法

ホームステイ

Airbnbやローカルの紹介で家庭に滞在する方法があります。ただし、食事付きの家庭に泊まらないと家庭料理は食べられません。予約時に「home-cooked meals included?」と確認しましょう。

クッキングクラス

コロンボやキャンディには観光客向けのスリランカ料理クッキングクラスがあります。3〜4時間のコースで複数品を作り、最後にみんなで食べるスタイルが一般的です。

自炊

長期滞在でキッチン付きの宿に泊まるなら、自炊にも挑戦してみてください。スリランカのスーパーやマーケットではスパイスが驚くほど安く手に入ります。

家庭料理を体験する手段は複数あるのですね。ホームステイが最も本格的で、クッキングクラスが手軽という位置づけでしょうか。
その通りです。自分の場合は現地の友人・知人経由でホームステイさせてもらっていますが、初めてのスリランカならクッキングクラスから入るのがハードルが低くておすすめです。

まとめ

スリランカの家庭料理は、観光レストランとは別の次元の体験です。

家庭の台所に立つことで、スパイスの使い方、食材の選び方、調理器具の意味が体でわかるようになります。

ダルマさん一家の温かさ、ヒッカドゥワでの自炊デビュー、キャンディの家庭食で感じた「食と健康」。どれもレストランでは絶対に得られない体験でした。

スリランカに何度も通う理由の一つが、この家庭料理です。次の渡航でも、きっとまた誰かの家の台所に立っていると思います。

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スリランカの旅行計画には、以下の記事もあわせてどうぞ。

www.malanka.org

www.malanka.org

www.malanka.org