スリランカのダーネに参加した。誕生日はまず施しをする日だった
- ベントータ滞在中、ホストファミリーの行事ダーネ(施し)に参加しました
- 会場は老人ホームのSugatha Elders' Home。ライス&カリー100皿ほどを入居者へ配ります
- この日はお父さんの72歳の誕生日。祝う前に、まず施しをする一日でした
ベントータの滞在先で、家族の行事「ダーネ」に誘ってもらいました。僧侶を招いてお経をあげ、料理をふるまう施し(布施)の行事です。この日は熱があってだいぶしんどかったのですが、参加してきました。
会場に着くまで、僕も何をするのか分かっていませんでした。行き先は老人ホームで、しかもこの日はお父さんの誕生日。この組み合わせの意味が、終わるころに腑に落ちました。
- スリランカのダーネに参加した。誕生日はまず施しをする日だった
- 誕生日の昼、家族と老人ホームへ向かいました
- 会場のSugatha Elders' Homeは、Googleマップだと閉業表示でした
- 説法の途中から、犬が主役になりました
- ライス&カリー100皿を、2階の入居者へ配りました
- 誕生日は、祝われる前に施しをする日でした
- まとめ
- よくある質問
- あわせて読みたい
誕生日の昼、家族と老人ホームへ向かいました
この日は滞在先のお父さん(ターッタ)の72歳の誕生日でした。その昼の行事が、老人ホームでのダーネです。
11時過ぎに家を出て、ターッタの運転する車で会場へ。助手席に乗せてもらいました。同乗していた親戚には、日本語が少し分かる人も、寿司屋で働いていた人もいました。
途中、亡くなったお母さん(アンマ)のお墓の前で車を停めてくれました。手を合わせてから会場へ向かいます。
会場のSugatha Elders' Homeは、Googleマップだと閉業表示でした
会場はSugatha Elders' Home。訪問した日のGoogleマップは閉業表示でしたが、実際は稼働していて、創設者本人も在席していました。
- Sugatha Elders' Home - Bentota(正式名Bentota Sugatha Elders' Home and Social Service Institute)
- 281/2 Singharupagama, Suddagoda, Bentota
- Googleマップで場所を見る
創設者が自宅を提供して始まった施設です
公式サイトによると、始まりは2001年3月31日。創設者のSiril Rajapaksha氏が、自分の家を高齢者ホームとして提供する意思を当時の郡長官に伝え、小さな一軒家に高齢者5人を受け入れるところから始まっています。
政府からの補助は入居者1人あたり1日20ルピー(公式サイトの創設者メッセージより)。それだけでは維持できないので、地域からの寄付やダーネが運営を支えています。入口には寄付とスポンサーを募るポスターが立てかけてありました。
出典: Sugatha Elders' Home and Social Service 公式サイト
Googleマップの閉業表示は実態と違いました
帰ってから施設のことを調べていたら、Googleマップでは閉業と表示されました。どういうことかなと思いましたが、実際には当日も入居者を受け入れて稼働していて、創設者のSirilさんご本人も在席。公式サイトも動いています。
【2026年8月21日追記】修正を提案したら承認されました
Googleマップに「継続営業」として情報の修正を提案したところ、同じ日のうちに承認されました。反映まで最大24時間かかる場合があるという案内が出ていたので、この記事を読むころには閉業表示は消えているはずです。
説法の途中から、犬が主役になりました
到着して少し待つと、ハームドゥルオ(僧侶)が来て説法が始まりました。厳粛なはずの時間を、施設の黒い犬がかき回していきます。
手を合わせて「サードゥ、サードゥ」。僧侶が唱える祝詞のような言葉に、参加者が続いて復唱していきます。全文が載った紙ももらいました。前に東大阪で同じのをやったことがあります。
ところが途中から、待っている間に寄ってきた施設の黒い犬が、みんなの周りをウロウロして体や尻尾をバンバン当てていきます。
ライス&カリー100皿を、2階の入居者へ配りました
説法が終わって僧侶をお送りしたあと厨房へ行くと、ライス&カリーが100皿くらい並べてありました。これを少しずつ持って、2階の入居者へ配っていきます。
盛り付けはご飯にパリップ(豆カレー)、ムクヌウェンナ(青菜の和え物)、パパダンで、メインはチキンかビッタラ(ゆで卵)の2種類。
この量をどうするのかなと思ったら、持っていこうと言われて、少しずつ運びます。
2階に上がると、ここで初めて、いわゆる老人ホームなのだと実感しました。重い病を抱えているとみられる方が多くいて、アッカーは「オルワ(頭)」と教えてくれました。看板にあったSLOW MENTAL GROWTH UNITの通り、高齢者の保護と合わせてそういう方たちを受け入れている施設です。
その方たちへ一皿ずつ渡していき、全部なくなったら終わり。家に帰ります。
料理はケータリングに任せていました
あとで気になって、今朝のダーネの料理は全部自分たちで作ったのかアッカーに聞いたら、「No, we handed it over to the caterer」との返事。ケータリングでした。厨房では手伝いの方たちが盛り付けを進めていて、アイヤー(お兄さん)はチキンカレーを盛っていました。
アッカーからは「This was the first time I was involved in something like that」とも返ってきました。アッカー自身も、こういう形のダーネは今回が初めてだったみたいです。
誕生日は、祝われる前に施しをする日でした
ターッタの誕生日なのに、昼はまず老人ホームへの施し。祝ってもらう前に自分から与える、という順番がこの日いちばんの発見でした。
僕は以前、誕生日は自分が祝われる日ではなく、産んでくれた親に感謝をする日だという考え方をどこかで見て、そこからそれを大事にしています。手土産を持って実家に帰って、よく行くお好み焼き屋に行く。そういう誕生日です。
だから、誕生日の昼にまず施しをするターッタの過ごし方は、すっと入ってきました。自分の誕生日こそ、周りに感謝を伝えて、何かを与える日にする。それが結果として、祝ってもらえるような人になることなんじゃないかと思います。
夜は家でターッタのお祝いでした。僕は熱で寝込んでいて参加できませんでしたが、アイヤーがビリヤニやエビ、イカの料理を振る舞っていました。
まとめ
- ベントータ滞在中、ホストファミリーの行事ダーネ(施し)に参加しました。会場は老人ホームのSugatha Elders' Homeです
- 僧侶の説法と復唱のあと、ライス&カリー100皿ほどを2階の入居者へ配りました。メインはチキンかゆで卵で、料理はケータリングです
- 施設は創設者が自宅を提供して2001年に始まり、政府補助は1人1日20ルピー(公式サイト表記)。寄付とダーネが運営を支えています
- 訪問した日のGoogleマップは閉業と表示されていましたが、当日も稼働していて創設者も在席していました
- この日はお父さんの72歳の誕生日。祝われる前にまず施しをする、という一日でした
よくある質問
- スリランカのダーネとは何ですか?
- 施し(布施)の行事です。僧侶を招いて説法があり、祝詞のような言葉を参加者が復唱したあと、用意した料理をふるまいます。法事として行われることが多いですが、今回のように誕生日に老人ホームへ施しをする形もありました。
- 会場のSugatha Elders' Homeはどんな施設ですか?
- ベントータにある高齢者ホームです(281/2 Singharupagama, Suddagoda, Bentota)。公式サイトによると2001年に創設者が自宅を提供して始まり、政府補助は入居者1人あたり1日20ルピーで、寄付が運営を支えています。Googleマップでは閉業と表示されますが、2026年8月時点で稼働していました。
- ダーネでは何を配りましたか?
- ライス&カリーを100皿ほどです。ご飯にパリップ(豆カレー)、ムクヌウェンナ(青菜の和え物)、パパダンが乗り、メインはチキンかビッタラ(ゆで卵)の2種類でした。料理はケータリングで用意されていて、参加者は2階の入居者へ配るところから加わります。
- 旅行者でもダーネに参加できますか?
- 僕はホストファミリーの家族行事に誘ってもらって参加しました。個人で参加を申し込む仕組みは確認していません。施設への寄付・スポンサーは公式サイト(sugathaeldershome.org)に連絡先があります。
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