「PS5でAirPods Proを使いたい」──これは多くの人がぶつかる壁だと思います。
自分もそうでした。普段iPhoneで使っているAirPods Pro。PS5でもそのまま使えれば、ゲーミングイヤホンを別途買う必要なんてない。ところがPS5はBluetoothオーディオに対応していないので、AirPods Proを直接ペアリングすることはできません。
検索すると出てくる解決法は、ほぼ全て「Creative BT-W4などのBluetoothトランスミッターを買え」。自分も買って試しました。さらにSony INZONE BudsとBose QuietComfort Ultra Headphonesにも投資しました。合計約7万円。それでも、AirPods Proで安定してPS5の音を聴く構成は最後まで見つかりませんでした。
──と諦めていたある日、グラブルリリンクをiPhoneでリモートプレイしていて、気がついたんです。「あれ、この音、AirPods Proから普通に流れてる」と。
PS5 → Wi-Fi → iPhone → AirPods Pro。この経路を意識して整えれば、追加投資ゼロでAirPods ProがPS5用イヤホンとして機能します。記事の前半は経緯と接続手順、後半は実機検証で分かった意外な仕様(5分制限・自宅モバイル通信の挙動・Mac経由が却下になった理由)と、自宅・外出先での具体的な運用パターンを、検証ログとスクショ付きでまとめました。
この記事の結論3行まとめ
- PS5はBluetoothオーディオ非対応で、AirPods Proを直接ペアリングできない。Creative BT-W4のようなトランスミッターを買っても、AirPods Proでは安定接続できなかった
- iPhoneのPS Remote Play経由でPS5の音をAirPods Proに流す経路なら、追加投資ゼロでAirPods ProがPS5用イヤホンとして機能する
- 実機検証で見つかった注意点は3つ。iOSバックグラウンドストリーミングの5分制限、自宅内モバイル通信での接続不安定、Mac経由は物理コントローラー必須で却下(2026年5月時点)
- この記事の結論3行まとめ
- PS5でAirPods Proが使えなかった話──Bluetooth非対応の壁
- 偶然見つけた解決策──iPhoneリモートプレイを中継する経路
- iPhone×PS5リモートプレイの設定手順
- 実機検証で分かった意外な仕様──5分制限・家内モバイル不安定・Mac却下
- 自宅と外出先のPS5リモートプレイ運用例
- AirPods Pro×INZONE Buds×Bose QuietComfort Ultra Headphonesの使い分け
- 注意点と限界
- よくある質問
- 2026年7月発売『リリンク エンドレスラグナロク』 でリモートプレイ運用はどう変わる?
- まとめ
- PS5周りで使っているアイテム
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PS5でAirPods Proが使えなかった話──Bluetooth非対応の壁
PS5はBluetoothオーディオ規格(A2DP)に非対応のため、AirPods Proを直接ペアリングできません。USBドングル付き専用イヤホンか、Bluetoothトランスミッターを別途用意する二択です。
自分は両方試して、最終的にAirPods ProのPS5接続は諦めました。
PS5を買ったあと、まず最初にぶつかったのが「手持ちのAirPods Proが繋がらない」問題でした。当時、PS5の本体設定をいくら見渡しても、Bluetoothイヤホンを追加できるメニューが見当たらない。半信半疑で公式ヘルプを見に行って、ようやく仕様だと理解しました。
PS5本体仕様の公式案内を確認すると、対応するワイヤレスオーディオはPlayStation純正のヘッドセットか「ワイヤレスアダプター経由」のみ。一般的なBluetoothイヤホン/ヘッドホンは前提から外れています。
Creative BT-W4でAirPods Proを繋ごうとした結果
ネットを検索すると、解決策として最頻出するのがCreative BT-W4などのBluetoothトランスミッター経由でPS5に挿す方法。aptX Adaptive対応の小型USBドングルです。
自分もCreative BT-W4(約7,000円)を購入して試しました。結論から書くと、AirPods Proでの利用は安定しませんでした。コーデックの整合性問題と思われますが、aptX系のトランスミッターからAirPods Proへの接続はそもそも前提が噛み合わず、ペアリング後すぐに切れる/音が出ない状態を繰り返して、安定運用には至りませんでした。
Creative BT-W4公式仕様ページにも記載がありますが、本機の真価はaptX Adaptive対応Bluetoothヘッドセット/イヤホンとの組み合わせ。AirPods Proのコーデック(AAC中心)とは設計思想が噛み合っていません。
Sony INZONE BudsとBose QuietComfort Ultra Headphonesに投資した経緯
仕方なく自分はPS5音声環境に追加投資しました。
| 機材 | 接続方式 | 価格(購入時) | 主用途 |
|---|---|---|---|
| Sony INZONE Buds (WF-G700N) | 付属USB-Cドングル(2.4GHz) | 約25,000円 | PS5低遅延ゲーミング |
| Bose QuietComfort Ultra Headphones | Creative BT-W4経由 | 約44,000円 | 音質重視・ノイキャン重視 |
| Creative BT-W4 | Bluetoothトランスミッター | 約7,000円 | Boseと組み合わせて使用 |
| 投資合計 | ── | 約76,000円 | ── |
INZONE Budsは付属のUSB-Cドングルで2.4GHz接続できるため遅延が30ms以下で、PS5本体プレイ用のイヤホンとしては当たりでした。購入経緯と他候補との比較は【2026年】PS5でノイキャン付きワイヤレスイヤホンを使いたい!SONY INZONE Budsを買って正解だった話に詳しく書いています。Bose QuietComfort Ultra Headphonesは音質とノイキャン性能で言うと最高クラスですが、Bluetooth対応モデルなのでPS5側ではCreative BT-W4経由で繋ぐ必要があります。
Bose QuietComfort Ultra Headphonesで起きた現実的な問題
Bose QuietComfort Ultra Headphonesは音質・ノイキャンとも申し分なくて、しばらく満足していました。でも実運用していると、もう一つの問題が浮き彫りになります。長時間プレイで耳と頭が蒸れる。
オーバーイヤー型のヘッドホンは、耳周りを完全に覆ってしまう構造のため、季節を問わず内部に熱がこもります。とくに夏場や、エアコンを切っている時間帯には30分も装着していると汗ばんでくる感覚があって、結果としてINZONE Budsとの使い分け運用に落ち着きました。
イヤーパッドだけ通気性のあるものに替えると多少緩和できるので、Bose QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)用のイヤーパッドを予備として手元に置いています。ただし、構造上の蒸れを完全に解消するのは無理筋なので、結局イヤホン側との二刀流が現実解になっています。
ここまでで投資総額は約76,000円。にもかかわらず、本命だったAirPods ProはPS5の音声環境からは外れたまま。「諦めるしかない」と思っていました──ある日、リモートプレイの存在を思い出すまでは。
偶然見つけた解決策──iPhoneリモートプレイを中継する経路
iPhoneのPS Remote Playアプリ経由でPS5に接続すると音声はiPhoneから流れ、iPhoneに繋いだAirPods ProがそのままPS5用の出力先になります。トランスミッターも追加ドングルも不要です。
家でiPhoneからグラブルリリンクをリモートプレイしていて、文字通り偶然気づいた経路です。
「あれ、この音、AirPods Proから出てる」
きっかけは、自宅でiPhoneのリモートプレイを起動していたある瞬間でした。AirPods Proは普段iPhoneに繋がりっぱなしで、Spotifyの音楽もLINE通話も全部それで聞いている状態。リモートプレイを起動した瞬間、ゲームの音が自然にAirPods Proから流れてきたんです。
考えてみれば当たり前なんですが、リモートプレイ中、PS5の音声はネットワーク経由でiPhoneに転送され、iPhoneのオーディオ出力先(=AirPods Pro)に再生されます。「PS5 → Wi-Fi → iPhone → Bluetooth → AirPods Pro」という経路が、追加投資ゼロですでに成立していたわけです。
この経路で何ができて、何ができないか
整理すると、メリットとデメリットはこうなります。
メリット
- 追加投資ゼロ。普段使いのAirPods Proがそのまま流用できる
- ノイズキャンセリング・空間オーディオなど、AirPods Pro側の機能はそのまま使える
- iPhoneでゲーム画面を見るので、画面と音の同期は取れる(後述の遅延あり)
デメリット
- 経路が長いぶん、合計遅延は数百ms程度。FPSなど精密タイミングが必要なゲームには不向き
- PS5本体をテレビに直接繋いだ状態で、AirPods Proを別経路から鳴らす構成は不可(画面と音がズレる)
- iOS仕様によるバックグラウンドストリーミング5分制限あり(後述)
PS Remote Play 公式案内(モバイル機器)によれば、対応端末はiPhone/iPad/Android/PC/Mac/PS Portal。「アプリ右上の歯車から各種設定が可能」と公式に明記があります。
iPhone×PS5リモートプレイの設定手順
PS5側で「リモートプレイの有効化」と「レストモードからの起動許可」をオン、iPhoneでPS Remote Playアプリを入れてサインイン。あとは画質・モバイルデータ・バックグラウンドストリーミングを目的別に切り替えるだけです。
スクショ付きで具体的に追います。
PS5側で何をオンにすればいい?
PS5本体の設定はシンプルです。
- [設定] → [システム] → [リモートプレイ] → 「リモートプレイを有効にする」をオン
- [設定] → [システム] → [省電力] → 「レストモードで使う機能」で「インターネットに接続したままにする」「ネットワーク経由でPS5の電源を入れられるようにする」をオン
ポイントは2つ目で、外出時にPS5を電源OFFではなくレストモードで終了すること。電源OFFだとリモートからの起動ができません。遊びたいタイミングだけ自宅PS5を起こして、終わったらまたレストに戻る、というサイクルが理想です。
iPhone側のアプリ設定はどこを触る?
PS Remote Play App Storeからアプリを入れて、PSNにサインインします。初回は自宅Wi-Fi下で済ませるのが鉄則。同じネットワークにいる方が自動検出が一発で通ります。
アプリの設定画面で確認したいのが下記のスクショの欄。
「リモートプレイのビデオ品質」「モバイルデータ」「バックグラウンドストリーミング」の3つが運用上の主要スイッチです。
「リモートプレイのビデオ品質」はWi-Fi接続時には自動調整されるため手動設定が出ず、モバイルデータ通信時のみ画質選択画面が現れます。
モバイルデータ通信は最初オフ。外出先で使う前に切り替える
iPhone側の初期設定では「モバイルデータを使用」がオフになっています。自宅Wi-Fiだけで遊ぶなら触らなくてOK。
外出先で使うなら、ここをオンにしておきます。
オンに切り替えると、初回接続時に確認ダイアログが出ます。
OKで進めると、「インターネット経由で接続先を検索中」というシーケンスに入ります。
モバイル回線時の画質は「低」が現実解
モバイルデータ通信を使う場合、PS Remote Playアプリで画質を選べます。
公式の目安は次のとおりです。
| 画質 | データ使用量の目安(1時間あたり) |
|---|---|
| 低 | 1.6 GB |
| 標準 | 2.5 GB |
| 高 | 5.2 GB |
| 最高(PS5・PS4 Proのみ) | 6.8 GB |
LINEMO20GBプランや、ahamo大盛りなどで運用するなら、まず「低」一択。「標準」(2.5GB/h)に上げると20GBで約8時間、「高」(5.2GB/h)だと約4時間で枯渇するので、長時間放置するには厳しめ。自分は外出先運用では「低」固定で約12時間動かせる前提にしています。
接続できないときは何を疑う?
うまく繋がらないときに出るダイアログとヒントを並べておきます。「ペアリングしているPS5が見つかりません」の場合、まずはPS5側の有効化とレストモード設定を確認します。
ヒントが出ても直らない場合は、PS5に表示される8桁コードを手動入力するモードを使います。
手動ペアリング時のダイアログには「PS5と同じネットワークに接続してください」と出ます。自宅Wi-Fi圏内ならまずこの状態を作ってから登録するのが安全です。トラブル時の対処はPS Remote Play 公式トラブルシューティングも併せて見ると、症状別の切り分けが早いです。
接続が通れば、iPhone画面の上半分にPS5の映像、下半分に仮想コントローラーが表示されます。
ここまで来れば、AirPods ProがiPhoneに繋がっていれば自動的にゲーム音がそちらに流れます。音声経路の切り替え操作は何もしなくていいのがこの構成の地味な強みです。
実機検証で分かった意外な仕様──5分制限・家内モバイル不安定・Mac却下
運用上の落とし穴は3つ。iOSの「バックグラウンドストリーミング5分制限」、自宅内でiPhoneをモバイル通信に切り替えると接続不安定になる挙動、Mac経由の大画面化は物理コントローラー必須で却下、です。
どれも公式の表面情報には書かれていない、実機で踏まないと気づかないやつでした。
iOSのバックグラウンドストリーミングはなぜ5分で切れる?
PS Remote PlayアプリにはiOS専用の「バックグラウンドストリーミング」設定があります。オンにすると、画面ロック中や他アプリ切替後もしばらくは接続を維持してくれる機能です。ただし最大5分間で自動終了します。
これはiOSアプリのバックグラウンド動作制限に起因する仕様で、回線種別(Wi-Fi/モバイル)による違いはありません。画面ロックでも同じ5分制限が適用されるのがポイント。長時間放置周回を画面ロックでやろうとすると、5分ごとに切れてしまうので運用設計が必要です。
実機で(2026年5月時点)検証した結果も整理しておきます。
| 検証条件 | 結果 |
|---|---|
| 画面ロック + バックグラウンドストリーミングON + 低電力モード | 5分未満は維持。5分超えで切断 |
| 画面オン + 自動ロックOFF + 充電ケーブル接続 | 何時間でも維持 |
| 低電力モード単独 | 切断要因にはならない |
要するに「5分未満の離席ならロックでOK、5分以上の放置は画面オン継続が必須」というシンプルな結論。Androidの場合は、「ピクチャーインピクチャー」機能で時間制限なしに小窓表示できるので、長時間放置をやるならむしろAndroidのほうがいい、というのが個人的な発見でした。
自宅内なのにモバイル通信で繋がらない、という挙動
検証していて一番混乱したのが「自宅内でiPhoneのWi-Fiを切ってモバイル通信に切替→PS5が見つからなくなる」現象。外出先(自宅Wi-Fi圏外)では問題なくモバイル通信で繋がるのに、自宅にいるときだけ繋がらないんです。
推測ですが、自宅内ではiPhoneがWi-Fiを切っていてもPS5と同じルーター環境を「物理的に近い」状態で認識していて、内部ネットワーク経由と外部ネットワーク経由のどちらで接続するかPS Remote Play側が混乱しているのではないかと思います。
実用上の影響はほぼゼロです。「家ではWi-Fi、外ではモバイル通信」という素直なルールで運用すればいいだけなので。ただ、検証目的で「家の中でモバイル通信のリモートプレイをテストしたい」というシーンが出てきたときは、iPhoneの設定でWi-FiをOFFにしてモバイルデータ通信のみに切り替えるのが正攻法です。
外出先からの接続時はそもそも検索アニメーションで数秒〜数十秒待たされるのが普通で、これは仕様内の挙動。
Mac経由で大画面化したい欲望と、却下になった理由
リモートプレイ運用がうまく回り始めると、欲が出てきます。「iPhoneだと画面が小さいから、Macで大画面化できないか?」と。
結論から書くと、Mac経由は却下になりました。理由はMac版PS Remote Playには画面上の仮想コントローラーが出ない仕様のため、物理コントローラー(DualSense / DUALSHOCK 4)を有線/Bluetoothで繋がないと操作できないからです。
そうなると「物理コントローラーを使うならテレビでPS5本体で遊べばいいのでは?」となって、Mac経由のメリットが消えます。家の中のどこからでも、手元で気軽にプレイしたいというニーズには合いません。将来DualSenseを常時Macに繋ぐ運用にしないなら、Mac経由は検討する必要なし、というのが現状の結論です。
代わりに、iPad運用ならMacの代替になり得るかもしれません。画面サイズが大きく、AirPods Proも自然に繋がります。今のところ自分はiPadを買い増しするほどではないので試していませんが、自宅作業中の「PC+iPadリモプレの2画面体制」は実用域に入りそうです。
PSブログ:外出先からのリモートプレイ詳細によれば、対応OS・対応バージョンは年々拡大しています。新規対応端末が出てきたタイミングで再検討するのが現実的かもしれません。
自宅と外出先のPS5リモートプレイ運用例
自宅にPS5を置き、iPhoneのリモートプレイでグラブルリリンクの放置周回を回しています。自宅はWi-Fi+iPhoneスタンド、外出先はLINEMO 20GB回線+画質「低」。物理コントローラー不要で出張先でも同じ運用が成立します。
具体的な運用パターンを書きます。
自宅運用の構成
ベースは「自宅のどこか1カ所にiPhoneスタンドを置き、AirPods Proを耳に挿しておく」だけ。遊びたいタイミングでiPhoneのPS Remote Playアプリをタップして、レストモードのPS5を起こす。グラブルリリンクのフルアシストモード+リザルト再挑戦設定にしておけば、画面オンのまま放置で素材を集めてくれます。
物理コントローラーが要らないのが最大の地味メリットです。コントローラーを常設するほどの机のスペースがなくても、iPhoneスタンド一つ置けば運用が完結するのは、リアルな日常運用としてかなり助かります。
外出先運用の構成
出張・帰省・カフェ作業のときは、自宅Wi-Fiから離れます。設定としては:
- iPhone PS Remote Plyaアプリで「モバイルデータを使用」をオン
- 「ストリーミングのビデオ品質」を「低」に固定(1.6GB/h)
- バックグラウンドストリーミングは状況に応じて
自分はLINEMO 20GBプランのユーザーで、画質「低」固定なら月20GBの中で約12時間ぶんは賄える計算です。「標準」以上で長時間動かすと20GBがあっという間に消えるので、それを超える長時間運用が必要なら、自宅Wi-Fiルートでテザリングしてもらうか、ahamo大盛り(110GB)などの大容量プランに上げるほうが現実的です。
外出先ではFPSやアクションのリアルタイム性が要求されるシーンは難しいので、放置周回・素材集め・ストーリーイベント中心の運用がはまります。グラブルリリンクの場合、ベヒーモス放置周回や、軽い素材集めクエストが該当します。
「PS5を出張先で遊ぶ」発想の戦略的価値
これは個人的な感想ですが、移動や出張が多いライフスタイルでも面白い発想です。「移動中・出張中・帰省中のホテル時間を娯楽で埋められる」と、長期出張への心理的ハードルが下がります。自分は2023年に沖縄を離れた後も、定期的に沖縄に通っていますが、現地で1〜2時間ホテルにいるときにスマホでゲームができると、移動の負担感が結構変わります。
PS Portalという専用機もありますが、すでにiPhoneとAirPods Proを持っているなら、PS Portalの分の出費は丸ごと不要。PS Portal専用のメリット(物理ボタン・大画面)を取るか、追加投資ゼロでiPhone運用を取るか、というトレードオフです。
外でやってみると、画面サイズの小ささより回線品質のほうが体感を左右します。フリーWi-Fiは原則NG(遅延・接続切れ多発)。安定したモバイル通信が一番です。
AirPods Pro×INZONE Buds×Bose QuietComfort Ultra Headphonesの使い分け
3機材はAirPods Proがリモートプレイ専用、INZONE Budsが本体PS5プレイの低遅延枠、Bose QuietComfort Ultra Headphonesは音質特化だが蒸れる。投資総額76,000円です。
マトリクスでまとめます。
| 製品 | 接続方式 | 強み | 弱み | 主用途 |
|---|---|---|---|---|
| Sony INZONE Buds (WF-G700N) | 付属USB-Cドングル(2.4GHz) | 遅延30ms以下・軽い・PS5公式対応 | EQはWindows必須 | テレビでPS5プレイ |
| Bose QuietComfort Ultra Headphones | Creative BT-W4経由 | 音質・ノイキャン最強クラス | 長時間で蒸れる | 短時間集中プレイ |
| AirPods Pro (既存) | iPhone経由のリモートプレイ中継 | 追加投資ゼロ・軽くて長時間OK | 経路長く合計遅延あり | リモートプレイ放置 |
AirPods Proを使うのはどんなとき?
リモートプレイで遊ぶときが100%。具体的には:
- 自宅デスクの横にiPhoneを置いて放置周回するとき
- 出張先・帰省先など、PS5本体から離れた場所で遊ぶとき
- 寝室や別の部屋でちょっとだけPS5を起こしたいとき
FPSやアクションのタイミングシビアなシーンには使わない。これは経路遅延の都合上、割り切る部分です。
INZONE Budsを使うのはどんなとき?
テレビ前でPS5本体で遊ぶときの定番。低遅延でFPSも快適、軽くて長時間つけても疲れません。Sony INZONE BudsはPS5公式対応の数少ないノイキャン付きワイヤレスイヤホンなので、本体プレイ用としては現状ベストです。
Bose QuietComfort Ultra Headphonesを使うのはどんなとき?
音質・ノイキャン最強クラスなので、映画のような演出が強いゲームや、家の外がうるさい時間帯に効きます。ただ蒸れ問題があるので、長時間連続では使いにくい。「短時間だけ没入したい」シーンで持ち出す枠。
イヤーパッドの劣化や蒸れ対策に、専用イヤーパッド(第2世代)を予備で持っておくと、買い替えサイクルを延ばせます。
「全部買い揃えなくていい」というのが正直な感想
ここまで読んで「3つも要らないのでは?」と思った人は正解です。1から始めるなら、Sony INZONE Buds 1個でだいたい間に合います。リモートプレイをやりたいだけならAirPods Proをすでに持っている前提でゼロ投資。Boseは音質に強くこだわる人向け。自分は順に買って増えていきましたが、現実的にはINZONE BudsとAirPods Proの二刀流で十分なケースがほとんどです。
注意点と限界
この経路の限界は3つ。FPS等のリアルタイム性が要るゲームは遅延が乗る、テレビでPS5本体プレイ中にAirPods Proで音だけ聴く構成は不可、5分制限超の長時間プレイは画面オン継続前提です。
短く列挙します。
- 遅延: 「PS5 → Wi-Fi → iPhone → Bluetooth → AirPods Pro」の合計遅延は数百ms。アクションRPGやノベル・ターン制バトルなら気にならないが、格ゲー・FPSではダメ
- 画面と音のずれは起きない: iPhoneで画面も音も受けているので、AirPods Pro特有の遅延が乗ってもズレない。テレビでPS5本体プレイ + AirPods Proで音だけ、という構成は同期できないので不可
- 5分制限: iOSバックグラウンドストリーミング上限。長時間放置は画面オン前提
- モバイル通信時の通信量: 画質「低」で1時間1.6GB、「最高」で6.8GB。20GBプランなら「低」固定で約12時間、「標準」で約8時間が上限
- PS5の電源: 完全OFFだとリモート起動できない。レストモードで終了する習慣が必要
- Wi-Fi品質: 自宅Wi-Fi側のアップロード速度が低いと、外出先からの接続も詰まる。光回線推奨
よくある質問
Q. PS5にAirPods Proを直接ペアリングできますか?
- できません。PS5はBluetoothオーディオ(A2DP)に対応していないため、AirPods Proを含む一般的なBluetoothイヤホンを直接ペアリングする手段はPS5側に用意されていません。USBドングル付きの専用イヤホンか、Bluetoothトランスミッターを経由するか、本記事で紹介したiPhoneリモートプレイ中継を使うかの三択になります。
Q. Creative BT-W4を経由すればAirPods Proで音は出ますか?
- 自分の環境では安定接続できませんでした。Creative BT-W4はaptX Adaptive対応のトランスミッターで、対応コーデックを持つBluetoothヘッドセット/イヤホンとの組み合わせが前提設計です。AirPods Pro(AAC中心)とは前提が噛み合わないため、ペアリング後すぐ切断するなどの不安定挙動が出ました。確実に動かしたいなら、Sony INZONE Budsのような専用ドングル付き製品か、本記事のリモートプレイ中継経路を選ぶのが現実的です。
Q. リモートプレイの音声遅延はゲームプレイに支障が出ますか?
- ジャンルによります。アクションRPG・JRPG・ノベルゲーム・ターン制バトルなどは体感問題なしでプレイできます。一方、FPS・格ゲー・音ゲーなどミリ秒単位のタイミングが要求されるジャンルは合計遅延数百msがクリティカルになるため、不向きです。自分はグラブルリリンクの放置周回や素材集めにこの経路を使っていて、操作のタイミングが甘くても支障の出ないシーン中心で運用しています。
Q. iPhoneを画面ロックしたまま長時間放置できますか?
- iOS仕様で最大5分間のバックグラウンドストリーミング制限があるため、5分超のロックは切断されます。長時間放置するなら、画面オン + 自動ロックOFF + 画面明るさ最低 + 充電ケーブル接続、の組み合わせが現実解です。Androidなら「ピクチャーインピクチャー」機能で時間無制限の小窓表示ができるので、放置周回ガチ勢にはAndroid運用が向いています。
Q. 外出先のモバイル通信でどれくらい遊べますか?
- 公式の目安では画質「低」で1時間あたり1.6GB、「最高」で6.8GBです。LINEMO 20GBプランなら「低」固定で約12時間、「標準」で約8時間が上限。ahamo大盛り(110GB)など大容量プランならさらに余裕があります。それを超える長時間運用が必要なら、自宅Wi-Fiルートをテザリングするか、フリーWi-Fiではなくキャリアのモバイル回線の安定性に賭けるのが基本(2026年5月時点)。
Q. Macで大画面化してリモートプレイすることはできますか?
- Mac版のPS Remote Playアプリには画面上の仮想コントローラーが表示されない仕様のため、物理コントローラー(DualSense / DUALSHOCK 4)が必須になります。物理コントローラーを使うなら、テレビでPS5本体を遊ぶのと変わらなくなるため、「家の中のどこからでも手軽に遊ぶ」というニーズには合いません。iPad運用はメリットがありそうですが、自分は未検証です。
2026年7月発売『リリンク エンドレスラグナロク』 でリモートプレイ運用はどう変わる?
グラブルリリンク新作『Endless Ragnarok』は2026年7月9日発売・税込6,930円。本体所持者はアップグレードキット(PS5版3,960円)でセーブ引き継ぎ移行でき、同キットはPS Store限定です(2026年5月時点)。
リモートプレイ運用の観点で重要なのは、PS5 → Wi-Fi → iPhone → AirPods Proという経路はEndless Ragnarokでも完全に同じまま流用できる点。本体ハードを買い替えるわけではないので、本記事の設定・運用ノウハウはそのまま新作にも引き継げます。
Cygamesの公式プレスリリースによれば、Endless Ragnarokはベアトリクスの新規プレイアブル化を含む大規模拡張。発売直後はオンラインプレイヤーが集中して自宅でゆっくり遊びにくい時間帯もあるので、出張先や帰省先のホテルから手元のスマホでリモプレを回せる本記事の運用は、新作リリース期にこそ効くかもしれません。
まとめ
PS5でAirPods Proを使いたい人は、自分のように「アダプタを買えと言われて買ったが、AirPods Proでは安定しなかった」という壁にぶつかりがちです。その上で、Sony INZONE BudsとBose QuietComfort Ultra Headphonesに合計約7万円を投じた末に、結局AirPods ProはiPhoneのリモートプレイで使う、という落としどころに収まりました。
きっかけは、iPhoneでグラブルリリンクをリモートプレイしていた偶然の発見。「PS5 → Wi-Fi → iPhone → Bluetooth → AirPods Pro」という経路を意識すれば、追加投資ゼロでAirPods ProがPS5用イヤホンとして機能します。
実機検証で出てきた仕様上の落とし穴(iOSバックグラウンドストリーミング5分制限・自宅内モバイル通信の挙動異常・Mac経由は物理コントローラー必須で却下)は、知っていれば運用設計で回避できます。自宅のどこか1カ所に、iPhoneスタンドとAirPods Proを置いておくだけで、気軽に遊べるPS5環境が手に入る──というのが結論です。
PS5周りで使っているアイテム
この記事で触れた音響機材・トランスミッター・コントローラーカバー・ゲーム本体のAmazonリンクをまとめます。すべて自分が実際に購入して使っている製品です(2026年5月時点の価格は本文の表を参照)。
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