- スリランカ陸軍第22師団が運営する軍事博物館。外国人の入場料は5USD
- 屋外・室内・水上の3エリアに装甲車・大砲・拳銃・手榴弾まで多数の展示
- 天井から迷彩服が吊り下がる部屋やエアライフル射撃体験など、他では体験できない見どころが揃う
2025年7月、トリンコマリーに5泊した際に「Orr's Hill Army Museum」を訪れました。スリランカ内戦(1983〜2009年)で使われた兵器・装備品が実物で展示されている博物館で、軍事に詳しくなくてもボリューム十分に楽しめる場所でした。
陸軍が運営しているので、敷地に入ると軍人のスタッフがガイドとして同行してくれます。写真撮影も手伝ってもらえますし、英語で説明してもらえるので、内戦を知らなくても楽しめる作りになっています。
- Orr's Hill Army Museum とは
- 基本情報・アクセス
- 屋外展示エリア
- 水上展示エリア
- CAPTURED WEAPONS 区画
- 室内展示
- 迷彩服の部屋とエアライフル射撃体験
- 内戦と歴史の展示パネル
- トリンコマリー湾の景色
- あわせて読みたい
- まとめ
Orr's Hill Army Museum とは
スリランカ陸軍第22歩兵師団が管理する野外軍事博物館です。トリンコマリーのOrr's Hillに位置し、トリンコマリー湾に面した高台に広がっています。
展示されているのはスリランカ内戦中に政府軍が使用・捕獲した兵器や装備品。各展示物の説明板にはロシア・中国・チェコスロバキア・パキスタン等の製造国が記されており、LTTE(タミル・イーラム解放の虎 / Liberation Tigers of Tamil Eelam)が使用・製造した武器も含まれています。
基本情報・アクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | Orr's Hill, Trincomalee |
| 入場料(外国人) | 5 USD |
| 開館時間 | 8:30〜17:00 |
| エアライフル体験 | 1,000 LKR / 5発 |
| カフェ | あり |
| トイレ | あり |
トリンコマリー市街から北に約5km。PickMeやトゥクトゥクでアクセスできます。北口から入り南口から出る一方通行のルートになっています。
屋外展示エリア
入場してまず広がるのが屋外の大型展示エリアです。
大砲・ロケット砲・対空砲が並ぶ一帯の奥にトリンコマリー湾が見えていて、武器の展示を見ながら青い海が目に入るという独特の光景が広がります。
装甲車両
屋外展示の目玉が大型の装甲車両です。
入ってすぐの場所に展示されているのがBMP装甲歩兵戦闘車。キャタピラ付きの本物の装甲車です。
BTR-80の8輪装甲兵員輸送車も展示されています。この車両は脚立を使って上に乗ることができます。乗ってみると車体の大きさが改めてわかります。
BTR-80にはパラシュートが広げた状態で一緒に展示されているのも特徴的でした。
各展示物にはシンハラ語・タミル語・英語の説明板が立てられており、仕様や使用された戦場の情報が書いてあります。
砲器・火器の屋外展示
多連装ロケット砲は複数の発射管が並んだ見た目のインパクトがあります。
対空高射機関砲も屋外に展示されています。4本の銃身が上を向いた状態で台座に固定されています。
水上展示エリア
海岸沿いの柵越しに見えるエリアに、水上に浮かべた水陸両用車と兵士の像が展示されています。フェンスで仕切られているため直接近寄ることはできませんが、トリンコマリー湾を背景にした展示で、ここだけで絵になります。
CAPTURED WEAPONS 区画
「CAPTURED WEAPONS(捕獲武器)」と彫られた石柱のエリアに入ると、博物館の説明板に内戦中に押収されたとある武器類が並んでいます。ライフルや火砲類が木や石の台座に固定されており、それぞれ説明板が添えられています。
室内展示
受付建物の中にいくつかの展示室があります。
通信機器・個人装備
通信機器の部屋には、PRC Manpack Set、PRC BASE STATION、Field Telephoneなど、内戦時代に使われた無線機・電話機が並んでいます。軍の通信設備がまとまって見られる展示です。
個人装備の展示では防弾ベスト、地雷靴(Mine Shoes)、ヘルメット類が並んでいます。地雷靴は地雷を踏んでも靴底が保護する構造になっていて、独特の形をしています。
爆発物・拳銃
赤い背景のガラスケースに手榴弾類がずらりと並んだ展示は見ごたえがあります。P4 MK1、JONNY MINE、No.36 Hand Grenadeなど複数の種類が名称プレートとともに展示されています。
壁一面に拳銃が並んだ展示ケースもあります。消音器付きのモデルや各国の拳銃など、さまざまな種類が一覧できます。
迷彩服の部屋とエアライフル射撃体験
敷地内にはアーチ型の窓が並ぶ緑色の古い建物が残っています。外壁には兵士を描いた壁画とターゲットのマークが描かれています。
建物に入ると、天井から大量の迷彩服が吊り下がっています。部屋に入った瞬間の圧迫感がすごかったです。
壁にはAK系ライフルの照準の取り方を図解した「View Line」と書かれたポスターも貼られていました。
建物の奥にエアライフルの射撃スペースがあります。料金は1,000 LKR / 5発で、追加5発も1,000 LKRで挑戦できます。射撃は軍の担当者が横について教えてくれるので、初めてでも安心です。
内戦と歴史の展示パネル
「TERRORIST ACTIVITIES EXISTED AREAS(テロリスト活動が存在した地域)」と書かれたパネルと、「HUMANITARIAN OPERATION AT MAVIL ARU(マビル・アル人道作戦)」の説明板が並んでいます。
マビル・アルはトリンコマリー近郊の地名で、2006年7月にLTTEが水路の閘門(スルースゲート)を封鎖し周辺への水供給が遮断されたことを発端に、スリランカ政府軍が大規模な軍事作戦(作戦名: Operation Watershed)を展開した場所です。この博物館を運営する陸軍第22師団はトリンコマリーを管轄する師団です。なお展示パネルは陸軍側の視点でこの歴史を紹介しています。
トリンコマリー湾の景色
博物館の海側まで歩くとトリンコマリー湾が一望できます。透明度の高い水面と対岸の島々が見えて、重い展示のあとに気持ちがリセットされる場所でした。博物館近くのビーチも市街に比べてカラスが少なく静かです。
あわせて読みたい
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まとめ
- スリランカ陸軍第22師団が運営する野外軍事博物館。入場料は外国人5USD、エアライフル射撃体験は1,000 LKR / 5発
- 屋外・室内・水上の3エリアで装甲車から手榴弾まで展示量が豊富。軍事知識がなくても楽しめる
- 迷彩服の山の中でライフルを構える体験など、他では体験できない展示が揃う
- トリンコマリー湾を望む立地で、博物館近くのビーチも静かで美しい
トリンコマリー全体の観光・食事・宿・交通情報は下記にまとめています。
【2025年版】トリンコマリー完全ガイド。5泊で巡った食・観光・宿・交通のリアル
※入場料・営業時間・体験料金は変更の可能性があります。