スリ飯屋MaLankaのフリーエンジニアな日々

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スリランカのバワ建築を巡る|Kandalama・Lunuganga・Jetwing Lighthouse【実訪問記】

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  • ジェフリー・バワはスリランカが誇る「熱帯建築の父」。自然と建築を融合させた設計思想で世界的に知られる建築家
  • Heritance Kandalama(宿泊)・Lunuganga(見学)・Jetwing Lighthouse(宿泊)の3スポットを複数回の渡航で訪問
  • 建築の知識がなくても、泊まるだけで「バワが何を見せたかったか」が体感でわかるのがバワ建築の凄さ
スリランカに10回以上通う中で、バワ建築には3箇所訪れています。2016年の初渡航でJetwing Lighthouseに泊まり、2018年にKandalama、2023年にLunugangaを見学しました。
初渡航から2023年まで、渡航を重ねるごとにバワ建築との出会いがあったのですね。時系列で体験が重なっているのが面白いです!

スリランカのバワ建築を巡る|Kandalama・Lunuganga・Jetwing Lighthouse

バワ建築の代表的なカット
Heritance Kandalama外観

ジェフリー・バワとは

ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa, 1919-2003)は、スリランカ出身の建築家です。

「熱帯モダニズム建築」の先駆者として、自然環境と建築を融合させる設計思想で世界的な評価を受けています。

イギリスで法律を学んだ後、30代で建築に転向するという異色の経歴の持ち主。スリランカ国会議事堂(コッテ)、バンダラナイケ国際会議場をはじめ、数多くのホテルや公共施設を設計しました。

バワの建築に共通するのは「建物の中にいながら、外の自然を感じられる」こと。壁を極限まで排し、風・光・緑を室内に取り込む設計は、スリランカの気候と完璧にマッチしています。

Heritance Kandalama — 「一生ここに居たい」と思ったホテル

Heritance Kandalama外観
岩山と一体化したHeritance Kandalama

バワが設計した唯一の内陸ホテル

Heritance Kandalama(ヘリタンス・カンダラマ)は、ダンブッラ近郊のカンダラマ湖畔に建つリゾートホテルです。

バワが手がけたホテルの多くは海沿いに立地していますが、Kandalama はバワが設計した唯一の内陸ホテル。岩山の斜面に沿って建てられており、遠くから見ると建物が自然に溶け込んで見えます。

2018年10月末〜11月初旬に宿泊しました。

Kandalamaのテラスと緑のパノラマ
Kandalamaのテラス。デザイナーチェアの向こうに緑が広がる

「ウロウロせずに部屋で本を読む。最高」

もう一生ここに居たい。ウロウロせずに部屋で本を読む。最高。Kandalama ではそう思える滞在でした。

チェックインしてすぐに感じたのは、「ここでは何もしなくていい」という開放感です。

観光名所を巡るために早起きする必要もなく、ただ部屋やテラスで過ごすだけで満足できる。バワ建築のホテルには、そういう力があります。

Kandalama部屋からの眺め
Kandalama部屋からの眺め

モーニングビュッフェとハイティー

朝食はビュッフェ形式。

広いし品数多いし、どうしたらいいかわかんないけどめっちゃ美味しい。スリランカのローカル料理から洋食まで並んでいて、毎朝違うものを試しても食べきれません。

ハイティーもリクエストして体験しました。ライブミュージックを聴きながらのカフェラテは格別でした。

ハロウィンの時期だったこともあり、ハロウィンのケーキも出てきましたが「クオリティが凄すぎる」と驚きました。

Kandalama モーニングビュッフェ
Kandalama モーニングビュッフェ

自然との共存を体現するディテール

Kandalama のあちこちに、バワの設計哲学が宿っています。

  • 窓のふくろう装飾: 古代ギリシャの「森の賢者」の象徴。自然の中に知恵があるというメッセージ
  • 猿が自由に歩き回る敷地: 人間が自然の中にお邪魔しているという感覚
  • 廊下から見える湖と山: どの角度からでも自然が視界に入る設計
猿が敷地内を自由に歩いているのを見て「地球にとって、自然にとって人間とは」と考えてしまいました。バワの建築にはそういう哲学的な問いかけがあります。

Kandalama ふくろう装飾
Kandalama窓のふくろう装飾

Lunuganga — バワの設計哲学に直接触れる

Lunuganga庭園の全景
高台から見下ろすLunuganga庭園。竹林・芝生・池・熱帯樹木が層をなして広がる

バワの個人邸宅兼庭園

Lunuganga(ルヌガンガ)は、ベントータ近郊にあるジェフリー・バワの個人邸宅兼庭園です。

2023年7月に見学しました。

項目 詳細
入場料 15 USD(外国人料金)
ガイドツアー 11時・14時・15時の3回のみ
所要時間 約1時間
予約 推奨(当日枠が埋まることもあり)

ツアーガイド必須なので、到着後すぐに入れるわけではありません。ツアー開始時間に合わせて訪問してください。

すべてが「意図的にデザイン」されている

Lunuganga で最も印象的だったのは、何気ない場所に全部意味があることです。

Lunugangaのランチテーブル
テラスのテーブル越しに芝生の庭園を望む。4席それぞれから異なる景色が見える

ランチテーブルの4席それぞれから、庭・湖・オフィス・母屋と異なる景色が見える設計になっています。夕日に合わせた椅子の配置、音色の異なる鐘の位置関係。すべてがバワの意図で配置されていて、ガイドの説明を聞くたびに鳥肌が立ちました。

庭園内の湖にはワニ(Kimbula)が棲んでいます。自然と共存するバワの思想が、自邸でも貫かれています。

4席それぞれに違う景色が見えるランチテーブルは、建築家の日常そのものが設計の実験場だったことを感じさせますね。

建築好きでなくても行く価値がある

Lunuganga は「建築好き向け」とよく紹介されますが、建築の専門知識がなくても十分楽しめます

ガイドが一つずつ丁寧に解説してくれるので、「なぜここにこの椅子があるのか」「なぜこの角度に窓があるのか」を体感で理解できます。

Jetwing Lighthouse — 初渡航の衝撃

Jetwing Lighthouse外観
Jetwing Lighthouse Hotel外観

スリランカで最初に泊まったホテル

2016年7月、人生初のスリランカ渡航。ゴールのJetwing Lighthouse Hotel & Spaに宿泊しました。

スリランカに来て一番初めに泊まったホテルです。この時は何もかも訳がわかっていませんでした。でも、「もう一回来たい」とずっと思っていて、実際にスリランカには何度も通うことになりました。

5つ星のライス&カリーに衝撃

Jetwing Lighthouseのライス&カリー
Jetwing Lighthouseの5つ星ライス&カリー

Jetwing Lighthouseの5つ星ライス&カリーは、スリランカ料理の概念を変えてくれた一皿でした。

一品一品がまるでフレンチの懐石料理のような立体的な構成でした。ローカル食堂のライス&カリーとは別の料理と言っていいレベルです。

トゥナパハ(スパイスミックス)のレシピも教わり、帰国後のMaLankaの営業に活かすことができました。

インフィニティプールからはインド洋が一望でき、ゴールの旧市街も近いのでロケーションも申し分ありません。

バワ建築を巡るモデルルート

3スポットは地理的にバラバラなので、1日で回るのは現実的ではありません。スリランカ旅行の行程に組み込む形をおすすめします。

スポット エリア 組み合わせ先
Jetwing Lighthouse ゴール ゴール旧市街、ヒッカドゥワ
Lunuganga ベントータ ベントータビーチ、ブリーフガーデン
Heritance Kandalama ダンブッラ シーギリヤ、ダンブッラ石窟寺院
自分はそれぞれ別の渡航で訪問しました。3箇所を一気に回ろうとするより、1箇所ずつじっくり滞在する方がバワ建築の良さがわかると思います。

記事で紹介したホテルの予約

記事で紹介した3つのバワ建築は、いずれもExpediaから予約できます。

まとめ

バワ建築の魅力は、「建物を見る」のではなく「建物の中で過ごす」ことで初めてわかります。

Kandalama では「一生ここに居たい」と思い、Lunuganga では「すべてが意図的にデザインされている」ことに鳥肌が立ち、Jetwing Lighthouse では「スリランカ料理の概念」が変わりました。

バワの建築は、スリランカの自然・気候・文化と完全に一体化した「体験そのもの」です。スリランカを訪れるなら、一つでもバワ建築に泊まってみることをおすすめします。

特にKandalama は、泊まった人全員が「もう帰りたくない」と言う場所です。建築に興味がなくても、あの空間に身を置くだけで何かが変わります。

スリランカの旅行計画には、以下の記事もあわせてどうぞ。

www.malanka.org

www.malanka.org

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