- 未経験からフリーランスエンジニアになるのは「なれるかもしれないけど、リスクが高い」が結論
- 即戦力が求められるフリーランスに、実務経験なしで飛び込むと自分も周りも不幸になる
- 筆者自身、IT未経験から約1年で独立。リスクを知った上で飛び込んだからこそ今がある
この記事では、未経験からフリーランスエンジニアになる時のリスクと、挫折する人の特徴を、自分の実体験をもとに正直に書きます。
「未経験からフリーランスエンジニア!」みたいなキャッチコピーを毎日腐るほど見ますが、良い面ばかり見ていると痛い目をみます。
未経験からフリーランスエンジニアになるリスク
業務レベルのコードは、個人開発とは別世界
フリーランスエンジニアは、基本的に即戦力であることを求められます。
スクールや個人開発でやっていた規模とは全く違う世界が広がっています。
- このクラスが何をしているのか
- どことどこが繋がっているのか
- この関数はどこで定義されているのか
こういったことを自分で理解して、タスクをこなしていく。これには慣れと経験が必要です。
自分は半年間、契約社員として実務経験を積んでからフリーランスエンジニアになりました。その契約社員で入っていた企業の案件がかなり大きいプロジェクトだったので、コードを読んだり仕様を把握するのにかなり苦労しました。
その時に「個人開発のコード量、規模感なんておままごとだ」と思いました。
知り合いでIT業界4年目くらいの人がいますが、わずか2週間で切られたと言っていました。経験がある人でもバサッと切られるのだから、未経験の人は余計に切られる可能性が高いです。
「エンジニア不足」は、経験豊富なエンジニアが不足しているという意味
よく「エンジニアが不足している」と聞くと思います。
厳密には、経験豊富なエンジニアが不足しているのです。未経験エンジニアはお呼びでない。
2020年、コロナ直後に某エージェントのセミナーを受けてエンジニア市場の話を聞きましたが、未経験エンジニアは超買い手市場(企業側が圧倒的に有利)だと言っていました。コロナが落ち着いた今も、即戦力を求める傾向は変わっていません。
案件の条件を見ても、
- 〇〇を使った実務経験3〜5年以上
- 基本設計から運用までの実務経験
- プロジェクトマネジメント経験
こんな感じの案件が非常に多い。未経験からフリーランスエンジニアになったばかりのレベルでは到底無理です。
実務経験が足りないので、まず書類選考で落とされる。面談に進んでもすぐに見抜かれます。
仕事を受けるということは、その人達の人生の一部になること
全てが自分の中だけで完結するなら、未経験でフリーランスになるのもいいと思います。
でも現実はそうじゃない。仕事をくれる企業は本気で事業を成長拡大させようとしている。お客さんに喜んでもらおうと、必死でやっている。
そこに実務経験を積まないまま参画することが、果たしてその企業のためになるのか。
自分がクビになると、企業はまた採用をかけないといけないし、プロジェクトは失速します。
仕事を受けるということは、その人達の人生の一部になるということ。チャレンジ精神と同じくらい、「この人たちの事業を背負うことになるんだ」という意識が大切です。
フリーランスエンジニアになる夢に挫折する人の特徴
プログラミング学習を継続できなかった
「1日○時間のプログラミング学習を毎日継続する」。たったこれだけのことですが、習慣化するまでが非常に難しい。
自分はプログラミング学習やブログに関しては問題なく継続できましたが、筋トレや間食をやめるのはなかなか習慣化できていません。継続と習慣化は本当に難しいです。
スキル・経験年数不足で案件が見つからない
スキルがあっても経験年数が浅い場合、スキルシートの数字だけでジャッジされ、書類選考を通過しづらいのが現状です。
ただしこれは、しっかり会社員で実務経験を積んだ後にフリーランスになるというやり方で解決可能です。
自分は実務経験半年でフリーランスエンジニアになって、なんとか今までやれていますが、正直1〜2年は会社で実務経験を積むのをオススメします。
ポジショントークにのせられた
プログラミングスクールの中には、「盛りすぎだろ」と言わざるを得ないほどポジショントークがキツいところもあります。
基本的に売る側はメリットしか言いません。
入会金を払ってから「教材がショボい」「講師のレベルが低い」「就職サポートと言いながら開発と関係ない仕事を紹介された」なんてケースも。
正社員でいい所が見つかった / デメリットに気づいた
フリーランスが絶対正解ではありません。
会社員でも稼いでいる人はいるし、幸せな生活を送っている人もいる。冷静にフリーランスのデメリットに気づいて「やっぱ正社員でいよう」と判断するのは、むしろナイス判断です。
それでもフリーランスエンジニアになりたい人へ
ここまでリスクと挫折パターンを書いてきましたが、自分自身はIT未経験から約1年でフリーランスエンジニアになっています。
リスクを知った上で、覚悟を持って飛び込みました。
独立直後の面談では、「業務委託としてどういう価値を提供してくれるのか見えない」と言われて落ちたこともあります。未経験ゆえにアピール方法がわからず、やってきたことを伝えるだけになっていました。
でも別の面談では、業界25年のベテランとグループ面談で同席して、自分にオファーが来ました。
やるなら以下を意識してください。
- まず会社員で1〜2年は実務経験を積む
- フリーランス専門エージェントに登録して、自分のスキルレベルで案件があるか調査する
- ポジショントークに踊らされず、デメリットも理解する
- フリーランスエンジニアじゃないといけない理由を持つ
辛い局面に立たされた時に、フリーランスエンジニアじゃないといけない理由がないと長続きしません。
よくある質問
Q. 未経験からフリーランスエンジニアになれますか?
なれるかもしれませんが、リスクが高いです。即戦力が求められるため、業務レベルのキャッチアップができないとすぐにクビを切られます。会社員として実務経験を積んでからの方が無難です。
Q. 実務経験は何年あればフリーランスになれますか?
自分は半年で独立しましたが、正直1〜2年は会社で積むのをオススメします。経験が浅い状態でフリーランスになると、「案件に入れたけどいつ切られるかわからない」という不安が大きくなり、精神的にキツくなります。
Q. プログラミングスクールを卒業すればフリーランスになれますか?
スクール卒業だけでは厳しいです。スクールや個人開発の規模と、実務の規模はまったく違います。スクールで基礎を学んだ後、会社に就職して実務経験を積むのが現実的なルートです。
まとめ
未経験からフリーランスエンジニアになるリスクをまとめます。
- 業務レベルのコードは個人開発とは別世界。キャッチアップできないとクビになる
- 「エンジニア不足」は経験豊富なエンジニアの話。未経験はお呼びでない
- 仕事を受ける = その人達の事業を背負う。迷惑をかけるリスクがある
リスクを知った上で、覚悟を持って飛び込むなら止めません。自分もそうやって独立しました。でも、良い面ばかり見ていると痛い目をみます。
フリーランスエンジニアとして案件を探すなら、まずはエージェントに相談して自分のスキルレベルで案件があるか確認してみてください。