- フルリモートは「場所の自由」であって「時間の自由」ではない。案件によっては常駐より消耗する
- 筆者が独立年間で本当にきつかった実体験3選と、そこから学んだ教訓を正直に公開
- フルリモート特化エージェントRemotersを使えば「入場後リモート崩れ」のリスクが大幅に減る
フルリモートで働くフリーランスエンジニアというと、カフェや旅先で優雅に仕事をしているイメージを持つ人が多いかもしれません。自由に仕事ができて、好きな場所に住めて、通勤ストレスもゼロ。
自分自身、独立から年、ずっとフルリモートを続けてきた立場として「フルリモートを選んで後悔はない」と断言できます。
でも、正直に言えば、フルリモートだからこそきつかった瞬間は確実にあります。
競合ブログが書かないような失敗談こそ、これからフルリモートを目指す人の役に立つと思っています。この記事では、自分が実際にやらかした・消耗した体験を3つ、包み隠さず書きます。
フルリモートがきつかった実体験3選
(1)2020年6月の沖縄ワーケーションで毎日15-16時間PC張り付き旅行体験ゼロ、(2)2023年正社員PM突然離脱で月300時間稼働しメンタル限界・2ヶ月案件探しすら辞めた、(3)2020年5月コロナで飲食系案件が打ち切り収入ゼロ。
①ワーケーション1ヶ月→毎日15-16時間PCで旅行体験ゼロ(2020年6月)
独立半年で意気込んで沖縄に1ヶ月のワーケーションへ出かけました。「旅しながら仕事ができるのがフリーランスの魅力だ」と本気で信じていた頃の話です。
ところが参画直後の案件で大量のタスクを振られ、フォローもほぼない状況に追い込まれました。結果として毎日15-16時間、宿の中でパソコンを前に作業し続けることになりました。
宿の裏には「かくれビーチ」という静かな場所があって、ゆっくりしようと楽しみにしていたのに、行けたのは数回だけ。沖縄にいるのに「何をやっているんだ自分は」という絶望感は今でも忘れられません。
この体験でひとつ悟りを開きました。「フルリモート=旅先で仕事できる」は案件によっては完全に幻想です。
以後、旅行時は事前に伝えて潔く休む方針に切り替えました。iPhoneからSlackアプリを削除して、物理的に連絡を遮断するのが今の自分のやり方です。
②月300時間稼働でメンタル限界→2ヶ月間案件探しすら辞めた(2023年)
2023年の年明け直後、正社員のPMがプロジェクトから突然離脱しました。後から判明しましたが、次の転職先がすでに決まった状態での"逃亡"でした。
残されたのは自分と発注先の社長の2人。プロジェクトの尻拭いをできる人間がほぼいない状態で、月の稼働時間が300時間を超えました。
しかも引越し直前で「この期間は稼働を落としたい」と数ヶ月前から伝えていたにもかかわらず、そのタイミングにリリースを組まれました。限界を超えて案件を離脱し、その後2ヶ月間は案件探しすら辞めました。
この件から学んだのは、プロジェクトが炎上するかどうかは「リモートか常駐か」ではなく「チームの質と体制」で決まるという事実です。入場前にチームの雰囲気や体制を確認する重要性を痛感しました。
③コロナで飲食系案件が突然打ち切り→5月収入ゼロ(2020年)
2020年春、飲食店向けの案件に半年参画していたところ、コロナの感染拡大で案件が突然打ち切りになりました。5月のエンジニア収入はゼロです。
追い打ちをかけるように、次の案件の面談も「予算カット」「担当者がコロナ陽性」で立て続けに流れました。フルリモートだったため、オフィスに行って雑談で気を紛らわすこともできません。孤独感と不安感が重なった時期でした。
この体験から、エージェントを1社に絞ることのリスクを身をもって学びました。以後、複数エージェント登録は鉄則にしています。
きつかった体験から気づいた3つのこと
(1)フルリモートは場所の自由であって時間の自由ではなく案件次第で常駐より消耗、(2)案件の質は入場前のヒアリング(稼働時間上限・リリース頻度・チーム体制)で7割決まる、(3)エージェントを2〜3社に分散しブログ等で収入源を分けるのが命綱
①なぜフルリモートは「場所の自由」であって「時間の自由」ではないのか?
フルリモートで得られるのは、あくまで「働く場所の自由」です。稼働時間・稼働量・リリースのプレッシャーは、案件の性質によって全く変わります。
常駐より消耗する案件に入ってしまえば、場所がどこであっても意味がありません。フルリモートを謳っていても、深夜や土日の対応が当たり前になっているプロジェクトは実際に存在します。
②なぜ案件の質は入場前に7割決まるのか?
体験①と②から学んだ共通の教訓です。入場後に「こんなはずじゃなかった」と気づいても、契約期間が残っていると抜け出すのが難しくなります。
入場前のヒアリングで最低限確認すべき項目は、「稼働時間の上限」「リリース頻度と決め方」「チームの規模と既存メンバーの経験値」の3点です。
加えて、キーワードに注意することも重要です。「こまめなリリース」「スピード感重視」「アジャイル」という言葉が何の説明もなく連呼される案件は、要注意なケースが多い経験があります。「月何回リリースですか?」「1スプリントは何週間ですか?」と聞いて、答えが曖昧なら慎重に判断することをすすめます。
③収入源とエージェントの分散が命綱
コロナ打ち切りの体験から痛感しました。フリーランスは会社員と違い、セーフティネットが自分の判断と行動にしかありません。
自分が実践している対策は以下の3点です。
- エージェントは最低2〜3社に登録して1社に全依存しない
- ブログ等の副収入を育てておき、案件が途切れても収入ゼロにならない状態をつくる
- 現行案件終了の2〜3ヶ月前から次の案件探しを始める
それでも今もフルリモートを続ける理由
(1)通勤往復1〜2時間がゼロになり趣味・スキルアップ・家族時間に充てる、(2)5〜10万単価が落ちてもフルリモートを選ぶ判断軸を持つ、(3)Remoters(2024年12月から利用)経由で地方在住でも東京の高単価案件にアクセスできる
きつかった話を3つ書きましたが、それでも自分は今もフルリモート一筋で働いています。その理由を正直に書きます。
まず、通勤ゼロの価値は想像以上に大きいです。毎日往復1〜2時間が消えるだけで、体力・精神の消耗が全く違います。その時間を趣味・スキルアップ・家族に使えることは、単価換算では測れない価値があります。
もう一つ、自分には「5〜10万落ちてもフルリモートを選ぶ」という判断軸があります。
出社回帰の流れで常駐案件の単価が上がっているケースはありますが、フルリモートの精神的・体力的なコストパフォーマンスが上回っていると感じているためです。
現在は
詳細はリモーターズ(Remoters)の評判・口コミ詳細を参照してください。
フルリモートで「当たり案件」を引くための3つの基準
(1)精算幅140〜180時間の余裕がある案件を選び残業・控除発生を回避、(2)こまめなリリース・アジャイルが具体的稼働時間説明なく連呼される案件は警戒、(3)Remoters等のフルリモート特化を使い入場後リモート崩れリスクを下げる
①精算幅は何時間が良い?
案件の精算幅(稼働時間の下限〜上限)は、140〜180時間が自分の基準です。
上限が160時間だと、少し超えると残業コストが発生して発注側がプレッシャーをかけてくることがあります。下限が160時間だと、少し休むだけで控除が発生します。140〜180の幅がある案件は双方に余裕があって、ストレスが少ない傾向があります。
精算幅はフリーランスになりたての頃はほとんど気にしていませんでしたが、今は案件選びの最重要チェック項目のひとつです。
②「こまめなリリース」「アジャイル」は要注意ワード
体験①の案件で消耗した後、参画前の案件説明を見返して気づいたことがあります。「こまめなリリース」「スピード感」「アジャイル」というワードが繰り返し使われていました。
これらの言葉自体は悪いわけではありませんが、具体的な稼働時間やリリース頻度の説明がなく、これらのワードだけが並んでいる場合は警戒が必要です。
③フルリモート特化エージェントを使う
フルリモートを維持したい場合、一般エージェントよりフルリモート特化エージェントを選ぶ方が「入場後にリモート条件が変わる」リスクを下げやすいです。
一般エージェントの「リモート可」案件は、入場後に「やっぱり週3出社」となるケースが一定数あります。フルリモート特化エージェントはその点を事前にフィルタリングしてくれるため、条件のミスマッチが起きにくい構造があります。
| 比較項目 | フルリモート特化エージェント | 一般エージェント |
|---|---|---|
| リモート条件の精度 | 入場時点でフルリモート確定しやすい | 「リモート可」が後から出社条件に変わることがある |
| 地方在住対応 | 対応可(エージェントによる) | 制限があることが多い |
| 担当者の専門性 | フルリモート案件に特化 | 幅広く担当するためフルリモート知識に差がある |
| 案件数 | 絞られるが条件精度が高い | 案件数は多いが条件の揺れが大きい |
自分が実際に使っているのが
利用者の8割以上がフルリモートで稼働中というデータがあり、名前の通りリモート案件に特化したエージェントです。地方在住でも海外からでも利用でき、関東圏の案件が97%を占めるため単価水準も高めです。
サブ候補として、フリコン(マージンが低くフルリモート案件も取り扱っている)も選択肢に入れておくとよいです。複数のエージェントに登録しておくことで、選択肢が広がります。
よくある質問(FAQ)
Q. フルリモートの何がきついの?
- 「場所の自由」 は得られても「時間の自由」 は案件次第です。筆者は2020年6月のワーケーションで毎日15-16時間PCに張り付き、2023年には月300時間稼働でメンタル限界に達した経験があります。フルリモートでも炎上案件には巻き込まれる前提で動くべきです(2026年5月時点)。
Q. フルリモートで炎上案件を避けるには?
- 入場前のヒアリングで「稼働時間の上限」「リリース頻度と決め方」「チームの規模と既存メンバーの経験値」 の3点を必ず確認します。「こまめなリリース」「スピード感」「アジャイル」 という曖昧ワードが具体的説明なく連呼される案件は要注意です。
Q. エージェントは何社に登録すべき?
- 最低2〜3社に登録するのが推奨です。2020年5月にコロナで案件が突然打ち切られたとき、1社依存だったため次案件への動きが遅れ収入ゼロ月が発生しました。複数登録なら1社のパイプが詰まっても別ルートで動けます。
Q. 精算幅は何時間が良い?
- 筆者の基準は140〜180時間です。上限が160時間だと残業コストで発注側からプレッシャーがかかりやすく、下限が160時間だと少し休むだけで控除が発生します。140〜180の幅があれば双方に余裕があり、ストレスが少ない傾向です(2026年5月時点)。
Q. フルリモート特化エージェントと一般エージェントの違いは?
- フルリモート特化は入場時点でフルリモート確定しやすく、地方在住対応や担当者の専門性も高い傾向があります。一般エージェントの「リモート可」 案件は入場後に「やっぱり週3出社」 に変わるケースが一定数あります。Remoters(利用者の8割以上がフルリモート稼働)のような特化型を選ぶのが安全です。
まとめ
フリーランスのフルリモートにはきつい瞬間が確実にあります。でも、それを知ったうえで準備すれば、きつさのほとんどは回避できます。
- ワーケーション失敗の教訓: 旅先でも案件の重さは変わらない。旅行中は潔く休む
- 月300時間稼働の教訓: 炎上案件はリモートでも炎上する。入場前のチーム確認が9割
- コロナ打ち切りの教訓: エージェントは複数登録で分散させる
フルリモートが「きつい」のは、フルリモートそのものの問題ではなく、案件とエージェントの選び方の問題である場合がほとんどです。
フルリモートの具体的な維持方法については、以下の記事でも解説しています。
詳細は【2026年】フリーランスエンジニアのフルリモート実態と孤独対策を参照してください。
フルリモートにこだわりたいなら、フルリモートに特化したエージェントを使うのが一番の近道です。