- 2026年4月の件数1位はPython/AI/LLM(130件中21件・16.2%)、平均単価は90.7万円でコスパ最強
- 高単価1位はPM/PMO(平均97.5万)── 技術職ではPython・SRE・Goの3強
- KotlinはTop3の16件だが平均73万円── 件数と単価のミスマッチに注意
- この記事のデータについて
- 【件数ランキング】需要量が多い言語TOP10
- 【単価ランキング】高単価な言語TOP
- 需要量と単価の「ミスマッチ」に注意
- Remotersヒアリングとの照合──データが示すズレ
- 2026年春、「今後上がってくる」需要領域
- 単価帯の分布──130件の全体感
- 結論:どの言語・スキルに投資すべきか
- まとめ
「フリーランスで今一番需要がある言語って何?」と聞かれても、感覚論でしか答えられない、という状況はよくあると思います。
自分も今まではそうでした。でも今回、2026年4月にRemotersの新着案件130件を丸ごと取得・集計したので、データで答えられるようになりました。
この記事では「件数が多い言語(需要の量)」と「単価が高い言語(需要の質)」を分けてランキング化します。実は需要量と単価は必ずしも一致しないため、その乖離を知っておくことが重要です。
この記事のデータについて
- 取得日: 2026年4月14日
- 取得元: Remoters新着順、13ページ分
- 総件数: 130件
- 補完情報: Remoters担当・シエンさんへの市場動向ヒアリング(2026年4月13日実施)
取得した案件から言語・技術カテゴリを分類し、件数・平均単価・中央値を集計しました。ひとつの案件に複数技術が含まれる場合は「メイン技術」を優先してカテゴリに振り分けています。
全体サマリー
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 平均単価 | 820,384円 |
| 中央値 | 800,000円 |
| 最低単価 | 600,000円 |
| 最高単価 | 1,400,000円 |
【件数ランキング】需要量が多い言語TOP10
まずは「どの言語の案件が多いか」という需要量の観点から見ていきます。
| 順位 | カテゴリ | 件数 | 割合 | 平均単価 | 中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | Python/AI/LLM | 21件 | 16.2% | 907,142円 | 900,000円 |
| 2位 | Go | 20件 | 15.4% | 855,000円 | 825,000円 |
| 3位 | Kotlin/Android | 16件 | 12.3% | 734,375円 | 700,000円 |
| 4位 | PHP | 14件 | 10.8% | 750,000円 | 750,000円 |
| 5位 | Ruby | 9件 | 6.9% | 861,111円 | 800,000円 |
| 5位 | Java | 9件 | 6.9% | 722,222円 | 700,000円 |
| 7位 | PM/PMO | 8件 | 6.2% | 975,000円 | 1,000,000円 |
| 8位 | TypeScript/Node | 7件 | 5.4% | 850,000円 | 850,000円 |
| 9位 | React | 6件 | 4.6% | 850,000円 | 850,000円 |
| 9位 | Swift/iOS | 6件 | 4.6% | 666,667円 | 650,000円 |
※SRE/インフラ(5件)、Flutter(4件)、データ/SQL(1件)はTop10外
1位: Python/AI/LLM(21件、平均90.7万円)
件数・単価ともに上位に来た、現時点で最強のポジション。LLMエンジニア・機械学習エンジニア・AIプロダクト開発など、生成AIブームを直接受けた領域です。
100万円超の案件が5件(ソーシャルコマース×MLリードで最高140万円)あり、スキルレベル次第では大きく単価を引き上げられます。
2位: Go(20件、平均85.5万円)
件数こそ2位ですが、平均単価も85万円超と高水準。Goは「バックエンドのデファクトスタンダード」として定着しつつあります。
フルスタックエンジニア(Go+React)やSRE系(Go+Kubernetes)など、周辺スキルとのかけ合わせで単価がさらに上がる傾向があります。
3位: Kotlin/Android(16件、平均73.4万円)──要注意
件数は3位ですが、平均単価は73.4万円と全カテゴリ中でほぼ最低水準です。件数の多さで選ぶと「倍率は高いのに単価は安い」という罠にはまる可能性があります。
Remotersヒアリングでもモバイル需要の持続性は認めつつ、単価圧力についての言及がありました。
4位: PHP(14件、平均75万円)
意外にも4位という高い需要。「PHPはオワコン」という声もある中、実際の案件数は多く残っています。ただし、Remotersヒアリングでは「フルリモート案件が困難になりつつある」との回答がありました。
5位: Ruby(9件、平均86.1万円)
件数5位ですが、単価は86万円超と上位陣と並ぶ高水準。「需要減」とは言われていますが、Remotersに残っている案件はハイスキル向けが多く、単価は維持されています。
「Ruby/PHPエンジニアの生存戦略」については別記事で詳しく解説しています。
【単価ランキング】高単価な言語TOP
次に「どの言語・職種が高単価か」という需要の質の観点から見ていきます。
| 順位 | カテゴリ | 平均単価 | 中央値 | 件数 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | PM/PMO | 975,000円 | 1,000,000円 | 8件 |
| 2位 | Python/AI/LLM | 907,142円 | 900,000円 | 21件 |
| 3位 | SRE/インフラ | 870,000円 | 900,000円 | 5件 |
| 4位 | Ruby | 861,111円 | 800,000円 | 9件 |
| 5位 | Go | 855,000円 | 825,000円 | 20件 |
| 6位 | TypeScript/Node | 850,000円 | 850,000円 | 7件 |
| 6位 | React | 850,000円 | 850,000円 | 6件 |
| 8位 | PHP | 750,000円 | 750,000円 | 14件 |
| 9位 | Kotlin/Android | 734,375円 | 700,000円 | 16件 |
| 10位 | Java | 722,222円 | 700,000円 | 9件 |
| 11位 | Flutter | 675,000円 | 675,000円 | 4件 |
| 12位 | Swift/iOS | 666,667円 | 650,000円 | 6件 |
PM/PMOが単価最強の理由
PM/PMOは件数こそ8件と多くないですが、平均97.5万円・中央値100万円という圧倒的な単価水準です。100万円超が6件(8件中の75%)と、技術職との差が顕著。
ただし、PM/PMOは技術力だけでなくマネジメント経験・業界知識・対人スキルが求められます。技術エンジニアがいきなり転向するハードルは高め。
Python・SRE・Goの「高単価三強」
技術職で安定して高単価なのはPython(AI文脈)・SRE/インフラ・Goの3つです。
- Python: 件数も最多でスキルの投資対効果が高い
- SRE/インフラ: 件数は5件と少ないが中央値90万円。需要自体はRemotersヒアリングでも「人材不足」と指摘された領域
- Go: 件数2位・単価5位と件数・単価のバランスが一番取れている
需要量と単価の「ミスマッチ」に注意
このデータで一番見てほしいのが、件数ランキングと単価ランキングの乖離です。
| カテゴリ | 件数順位 | 単価順位 | 乖離度 |
|---|---|---|---|
| Kotlin/Android | 3位(16件) | 9位(73.4万) | ⚠️ 大 |
| Swift/iOS | 9位(6件) | 12位(66.7万) | ⚠️ 大 |
| PHP | 4位(14件) | 8位(75万) | △ 中 |
| Python/AI/LLM | 1位(21件) | 2位(90.7万) | ◎ 一致 |
| Go | 2位(20件) | 5位(85.5万) | ◎ 良好 |
特に注意したいのがKotlinとモバイル系。件数は多いものの、「案件が多い=スキル投資する価値がある」とはなりません。
Remotersヒアリングとの照合──データが示すズレ
Remotersシエンさんのヒアリング結果と件数データを照合すると、興味深い一致・不一致が見えてきます。
一致:Python/Go/SREは「最需要」通り
ヒアリングでは「TypeScript(Node/Next)・Python(LLM)・Go・SRE」が最需要と回答。データでもPython(1位)・Go(2位)・SRE(5件)は上位に位置しており、一次情報と整合しています。
想定外:TypeScriptが件数7位
ヒアリングでは「最需要筆頭」として挙げられたTypeScriptですが、130件の件数ランキングでは7位(7件)にとどまりました。
ただし、React(6件)は多くがTypeScript+Reactのフルスタック案件。合算すると13件で、実態はもっと多いと見られます。さらに、Remotersはバックエンド案件が多い特性もあり、Node/Next案件は他エージェントに分散している可能性もあります。
想定外:PHPが4位(14件)
「フルリモート困難」とはいえ、PHPは件数では4位。絶対数はまだ多い状態です。ただし、Remotersヒアリングでの補足通り「フルリモート案件に絞ると選択肢が狭まる」ことは念頭に置く必要があります。
2026年春、「今後上がってくる」需要領域
Remotersヒアリングで「需要が上昇中」とされた領域を補足します。
React Native(RN)
Flutter案件が減り、React Nativeへの置き換えが進んでいるとのこと。Reactの経験がある人はRNへの横展開がしやすく、需要が読みやすい領域です。
FDE(フォワード・デプロイド・エンジニア)
Palantir発祥の新職能で、日本でも需要上昇中です。「AIガバナンスセキュリティコンサル・AIエンジニア(LLM)・FDE」がRemotersでの人材不足3領域として挙げられました。
M365/Power Platform
Microsoft 365・Power Automateの活用支援案件は企業のDX推進と連動して増加傾向。技術者というよりコンサル+エンジニアの役割で、PM/PMO的な単価水準が期待できます。
単価帯の分布──130件の全体感
| 単価帯 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 60〜70万 | 12件 | 9.2% |
| 70〜80万 | 39件 | 30.0% |
| 80〜90万 | 36件 | 27.7% |
| 90〜100万 | 25件 | 19.2% |
| 100〜120万 | 13件 | 10.0% |
| 120万〜 | 5件 | 3.8% |
7〜8割台が全体の6割近くを占め、Remotersの「相場感」は70〜90万円の帯にあると言えます。100万円超は全体の13.8%(18件)で、ハイスキル向けの案件が一定数存在します。
ただし、この数字は2026年4月時点のもの。市場全体では需給バランスが崩れており、単価が下落傾向にある点も合わせて把握しておく必要があります。
結論:どの言語・スキルに投資すべきか
データとヒアリングを統合した上で、筆者の結論はこうです。
今から新規習得・深化するなら、以下の3つが最有力候補です。
- Python(AI/LLM)── 件数1位・単価2位の最強ポジション。AI需要が続く限りしばらく安泰
- Go── 件数・単価のバランスが最も取れている。バックエンドエンジニアの横展開に向いている
- TypeScript+React(フルスタック)── 件数は分散して見えるが合算すると大きい。Webフロントの王道
既存スキルを活かすなら、以下のような戦い方が現実的です。
- PHP── 「フルリモート可能な案件」に絞れば戦える。フルスタック化(PHP+React等)が鍵
- Ruby── 需要は減っているが残った案件は高単価。Ruby8年目の筆者は現在もRuby×TypeScript×AI活用で継続参画中
逆に、コスパが悪く避けた方が良い組み合わせは以下の通りです。
- Kotlin・Swift単体── 件数はあるが単価が低い。周辺スキルとの掛け算が必須
- Flutter── 件数4件・単価67.5万。RNへの置き換えが進行中
まとめ
2026年4月のRemoters130件データをまとめると、以下の通りです。
- 需要量1位: Python/AI/LLM(21件)、単価も高水準で最強ポジション
- バランス最良: Go(件数2位・単価5位)
- 単価最強技術職: SRE/インフラ(少数精鋭・中央値90万)
- 落とし穴: Kotlin(件数3位だが単価は最低水準)
- 今後の上昇領域: React Native・FDE・AIガバナンス・M365
感覚論ではなくデータで言語需要を把握することで、スキル投資の意思決定がぶれにくくなります。これらのデータをベースに、自分の得意領域との掛け算を考えてみてください。
Remotersの詳しい評判・特徴については以下の記事もどうぞ。