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freee申告スタンダードは本当に必要?法人化エンジニアが「掛け捨て保険」として契約した話

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freee申告スタンダードは本当に必要?法人化エンジニアが「掛け捨て保険」として契約した話

法人化時のfreee申告スタンダード(年53,680円税込・最大30時間税務調査サポート)は「掛け捨て保険」として契約価値ありです。令和5事務年度の法人税追徴1件あたり平均約550万円のリスクと比べ、税務調査通知後では契約不可のため事前契約が合理的判断です(2026年5月時点)。

  • freee申告スタンダードは法人専用。年53,680円(税込)で最大30時間分の税務調査サポートが附帯します
  • 法人設立と同時にfreee会計+freee申告スタンダードを一気通貫契約し、初年度の法人支払額は79,440円(クーポン・特典を含めると実質3万円相当おトク)
  • 令和5事務年度の法人税実地調査における1件あたり追徴税額は平均約550万円。"掛け捨て保険"として契約する価値は十分あると判断しました

こんにちは、フリーランス年目のエンジニア、mahです。

2026年、合同会社を設立するタイミングで、freee会計に加えて freee申告スタンダードプラン も同時契約しました。

freee申告のスタンダードって、スターターより年間2万円くらい高いんですよね?本当に必要なんですか?
正直いうと「保険」としての契約です。実際に税務調査サポートを使ったことはまだありません。でも、年5万円台で精神的負担が消えるなら安い買い物という判断でした。

ネットで「freee申告 スタンダード 評判」と検索しても、契約中の当事者が書いた実体験レビューはほぼ存在しません

この記事では、

  • freee申告スタンダードの最新仕様(2026年4月時点の公式情報)
  • 法人設立時にfreeeで一気通貫契約した初年度支払額79,440円の内訳
  • なぜスターターではなくスタンダードを選んだか
  • 個人事業主向けの代替サービス(シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップ)

までまとめて解説します。

これから法人化するエンジニア、そして現在freee個人版を使っていて法人化を迷っている人の判断材料になればうれしいです。

結論:法人化時はfreee申告スタンダードを"掛け捨て保険"として契約する価値アリ

法人化と同タイミングでfreee申告スタンダードを契約するのは「アリ」です。①税務調査の精神的・時間的コストが重い、②年53,680円(税込)は保険料として妥当、③税務調査通知後では契約してもサポートを使えない(事前契約必須)、の3点が理由です(2026年5月時点)。

先に結論からお伝えします。

法人化と同じタイミングでfreee申告スタンダードを契約するのはアリ、というのが筆者の結論です。

理由はシンプルで、

  • 税務調査が入った場合の精神的・時間的コストがとにかく重い
  • スタンダードプランの年53,680円(税込)は"保険料"として妥当
  • 税務調査通知が来てから契約してもサポートは使えない(事前契約必須)

の3点。

一方で、「ネット上にfreee税務調査サポートの利用体験談がほぼない」という事実も、正直に記載しておきます。サービスの実際の品質は、まだ体験者レビューで検証できる段階にはありません。

「それでもなぜ契約したのか」を、以下で順番に解説していきます。

freee申告スタンダードとは(2026年最新仕様)

freee申告スタンダードは法人専用の法人税申告ソフトで、年48,800円(税抜・税込53,680円)に最大30時間分の税務調査サポート(事前準備・調査立会・修正申告書作成まで)を付帯。freee会計の契約が前提で、資本金1億円超や保険業等は対象外です(2026年5月時点)。

まずは一次情報として、freee申告スタンダードプランの公式仕様を整理します。

freee公式ページ(freee申告)に記載されている情報です。

年53,680円(税込)の中身は?(最大30時間の税務調査サポート)

freee申告スタンダードプランの年額は48,800円(税抜)、税込で53,680円

この料金に含まれる内容は次のとおり。

項目 内容
法人税申告書の作成機能
税務調査サポート 最大30時間分(税理士派遣)
freee会計との連携 〇(freee会計の契約が前提)

「最大30時間」というのは、税理士が税務調査に立ち会ってくれる時間の上限です。

freee認定アドバイザーの分析によると、30時間は事前準備4時間・調査当日立会8時間・調査後対応8時間といった配分を想定した絶妙な時間設定だそうです。

サポートでカバーされる範囲は、税務調査の一連の流れをほぼ全てカバーしています(freee公式の案内より)。

  • 事前の交渉と準備
  • 税務調査当日の立ち会いと交渉
  • 結果確認と交渉
  • 修正申告書の作成と提出

修正申告書の作成まで対応範囲に含まれているのは、意外と見落とされがちな地味に大きなポイント。外部の税理士に別依頼すると、修正申告は追加料金というケースもあります。

年53,680円で税理士30時間分のサポートに加えて、修正申告書の作成までカバーしてもらえるなら、税理士に直接依頼する場合と比べて圧倒的にコスパがいい計算になりますね。

対象外となる法人はどれ?(利用条件の注意事項)

一方で、以下に該当する法人はfreee申告スタンダードの税務調査サポートを利用できません。契約前に自社が対象になるか必ず確認してください(freee公式の利用条件より)。

  • 資本金または出資金が1億円超の法人(※freee申告アドバンスプランでは対応可能)
  • 電気・ガス供給業、保険業を営む法人(※保険代理店業は利用可能)
  • 固定資産登録数が100件以上の法人(※freee申告アドバンスプランでは対応可能)
  • 普通法人(株式会社・有限会社・合同会社・合名会社・合資会社等)、一般社団法人(法人会計基準のみ)以外の法人
  • freee会計アドバンス・エンタープライズプランを利用中の法人(購入希望は個別問い合わせ)
スタートアップ初期の一人法人なら大体は使えそうですが、規模が大きくなったり業種が特殊だと対象外ですね。
はい、そもそもスタンダードプランは個人〜小規模法人向けの設計なので、事業規模が拡大したら顧問税理士に切り替えるのが自然な流れになります。後述する「使わずに卒業するパターン」がまさにこれです。

なぜ法人のみ対象?(個人事業主向けは別サービス)

重要なポイントとして、freee申告スタンダードプランは法人のみが対象です。

個人事業主の方は、別サービス「税務調査あんしんサービス」などを使うことになります。個人向けについては記事後半で代替案を紹介しますね。

法人化していないけど、freee個人版を使ってる場合はどうすれば?
後半で紹介する「シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップ」が個人事業主向けの代替案になります。年額1万円台で加入できるので、個人事業主のうちはそちらを検討する形になりますね。

freee会計の契約が前提となる

freee申告は「freee会計のユーザー向け」の法人税申告ソフトです。

つまり、freee申告スタンダードを契約するには、freee会計(本体)の契約が前提になります。

筆者の場合は、法人設立時に以下の2つを同時契約しました。

  • freee会計 ひとり法人プラン(年額39,336円・税込)
  • freee申告 スタンダードプラン(年額53,680円・税込)

この組み合わせで、日常の帳簿管理(freee会計)と年1回の法人税申告(freee申告)をまとめて回せる構成です。

freee会計の公式サイトで料金プランを確認できます。

法人設立時にfreeeで一気通貫契約した実例

筆者は合同会社設立時、freee会社設立サポート(利用料0円)+ freee会計ひとり法人プラン(年39,336円)+ freee申告スタンダード(年53,680円)を一気通貫契約。クーポン10,000円割引で初年度法人支払額79,440円、2回目面談特典で約30,000円相当のメリットを得ました(2026年5月時点)。

ここからは筆者の実体験の話です。

合同会社を設立するタイミングで、freeeの法人設立サポート+freee会計+freee申告スタンダードを一気通貫で契約しました。

法人設立サポートはfreeeの利用料0円

freeeの「会社設立サポート」は、freeeサービスそのものの利用料は0円と公式で明記されています。

定款の作成、登記書類の準備といった法人設立に必要な書類は、ほぼ全部freeeで作成できます。

ただし、法人設立そのものに必要な法的費用(実費)はfreeeの外で発生するので、ここは誤解しないよう整理しておきます。

項目 料金
freee会社設立の利用料 0円(freee公式)
電子定款作成代行(行政書士) 通常5,000円 → freee会計年間契約でfreeeが5,000円負担
法務局での登記手数料(合同会社) 6万円(株式会社は15万円)
発起人の印鑑証明書・法人印鑑等 数千〜数万円程度の実費
つまり「freeeのサービス利用料はゼロ」であって、「法人設立が完全無料」ではないんです。登記手数料や印鑑関連の実費は当然かかります。それでも、司法書士に依頼する場合と比べて書類作成部分のコストがほぼ消えるのは大きなメリットです。

個人的に助かったのが、電子定款作成代行料がfreee会計の年間契約で実質無料になる点。筆者の場合はさらにクーポン特典も重なり、freeeサービス側の持ち出しは0円で進められました。

初年度法人支払額 79,440円の内訳(実データ)

実際に法人設立時に支払った内訳がこちらです。

項目 金額(税込)
freee会計 ひとり法人プラン(新規) 39,336円
freee申告 スタンダードプラン(新規) 53,680円
小計 89,440円
クーポン割引 -10,000円
法人支払額(初年度) 79,440円

法人化初年度のfreee関連費用はほぼ8万円で、これで会計ソフト+法人税申告+税務調査サポートまで全部カバーされる計算です。

単純に割ると月額7千円いかないくらいですね。税理士を顧問契約するより断然安い?
そのとおりです。顧問税理士だと年間数十万円くらいが相場と言われるので、freeeのソフト+サポートでその数分の一以下に収まる計算です。事業規模が大きくなれば税理士の方がいいですが、設立初年度は圧倒的にfreeeが効率的だと感じています。

2回目面談で契約して得た特典 約30,000円相当

freeeの担当者との2回目のオンラインMTGで契約すると、以下の特典がついてきました。

特典 金額
会計ソフト割引 -10,000円
Amazonギフト券 +15,000円
電子定款代行料(通常5,000円) 0円
実質メリット合計 約30,000円相当

初年度支払79,440円に対して約3万円のメリットなので、実質の負担は5万円前後と考えていいです。

Amazonギフト券15,000円分は、普通に買い物で使えるので実質的な値引きと同じ。freeeは契約タイミングで特典を積んでくるので、法人設立を検討している人は面談を受けるだけでも情報として有益だと思います。

ちなみに、契約後にはSMBCの法人口座「Trunk」開設で最大15,000円分のAmazonギフト券がもらえるキャンペーン案内なども届きました。freee契約者向けのフォローアップは充実している印象です。

なぜスターターではなくスタンダードを選んだか

スタンダードを選んだ決め手は、起業ダンドリコーディネーターとの40分MTGで「個人事業主から法人成りした方は税務署に目をつけられやすい」と聞いたこと、税務調査通知後はスポット税理士相場20〜70万円かつ受任拒否もあり契約不可、令和5事務年度の追徴1件平均550万円のリスク、の3点です(2026年5月時点)。

ここがこの記事の核心です。

freee申告には「スターター」「スタンダード」といった複数のプランがありますが、筆者はスタンダードを選びました。

最初のオンラインMTGで担当者から税務調査リスクの話を聞いた

freeeでは、法人設立の検討段階で「起業ダンドリコーディネーター」という専任の担当者とオンラインMTGをする流れになっています。

筆者の場合、40分ほどのオンラインMTGで、freeeサービスの説明と法人設立の時期・背景のヒアリングをしてもらいました。

その中で担当者から、こんな話を聞いたんです。

法人設立1年目は、税務調査のリスク対策としてスタンダードプランにしておくのがおすすめです。個人事業主から法人成りした方は、税務署に目をつけられやすい傾向があるので!

重いリスクレクチャーというより、一般論的な案内でしたが、これが判断の決め手になりました。

資料を画面共有しながらのMTGだったので、各プランの違いがその場でよくわかりました。ただ単に売り込むというより、筆者の状況(エンジニア、個人から法人化、事業内容)を踏まえて「スタンダードがフィットする」という提案の仕方でしたね。

税務調査通知が来てから契約しても間に合わない

ここが見落とされがちなポイントで、税務調査サポート系のサービスは"事前契約"が前提です。

税務調査の事前通知は法令上の期日規定がなく、国税庁のFAQでも「調査までに相当の時間的余裕を置いて行う」とされている程度。実務的には調査の1〜3週間前に通知が来るケースが一般的と言われています。

つまり、仮に通知が来てからサポートを探しても、間に合わない可能性が高いです。

さらに重要なのが、顧問契約のないスポット依頼では、事業内容を把握する時間が足りないため受任を断る税理士事務所も少なくないという点。税理士側からすると、信頼関係や事前準備のない状態で税務調査に立ち会うのは、責任と手間の割にリスクが大きい仕事と言われています。

仮に受任してくれる税理士が見つかっても、スポット対応の料金は安くありません。一般的に「事前準備〜立ち会い〜修正申告」をまとめた一括スポット依頼の相場は20〜70万円、立ち会い日当のみでも1日3〜5万円が目安と言われています。

しかも、HPに掲載されている表示価格と実際の見積もり額が大きく異なるケースも多いです。「事前準備・立ち会い・修正申告・交通費すべて込みの総額」を必ず確認しないと、表示15万円が実際には70万円超になるような落とし穴も報告されています。

じゃあ、来てから税理士を探すのは現実的じゃないってことですか?
はい、そう考えるのが自然ですね。受任してくれる税理士が見つからなければ、結局は自力で対応する羽目になるわけで、そのリスクを避けるためにも事前契約が重要になります。慌てて探す状態で、料金交渉までしっかりやる余力があるかと言われると、正直厳しいですよね。

freee申告プランは途中でアップグレード可能ですが、税務調査通知が来てからの駆け込みには対応していないのが実情です。

令和5事務年度 法人税追徴平均 約550万円(国税庁統計)

ではその「税務調査が来たらどれくらい痛いのか」。

国税庁が2024年11月に公表した令和5事務年度 法人税等の調査事績の概要によると、次のような数字になっています。

項目 令和5事務年度
法人税実地調査件数 5万9千件
申告漏れ所得金額 9,741億円
追徴税額 3,197億円
1件あたり追徴税額 約550万円

調査1件あたりの平均追徴税額は約550万円。しかも、この数字は前年比で増加傾向にあります。

令和5事務年度の追徴税額は、直近10年で2番目に高い水準。申告漏れ所得金額は過去最高級で、国税庁の調査精度が上がっていることがうかがえます。

さらに、税理士を個別に依頼した場合の税務調査立会費用も、一般的に数十万円規模と言われています(税理士事務所・案件によって幅があります)。

仮にfreee申告スタンダードを5年以上契約し続けても、税理士個別依頼1回分のコストに収まる可能性が高い計算になります。

万が一の追徴550万円に加えて、別途発生しうる税理士費用。freee申告スタンダードは、これらのリスクを大幅に軽減できる可能性がある保険という見方ができますね。

自力対応の落とし穴:IT系フリーランスが税務調査で陥りやすいパターン

もう1つ、記事を書くにあたって調べて印象的だったポイントを共有します。

元国税調査官と税理士YouTuberの対談動画(税理士YouTuber ヒロ × 元国税調査官 笹税理士)でも解説されていますが、顧問税理士なしで税務調査に臨むリスクは想像以上に大きいと言われています。

特にIT系フリーランスが陥りがちなパターンは次の3つ。

  • 会計・税務の専門知識がなく、調査官の質問の意図が読み取れない
  • IT系は収益構造を自ら細かく説明しがち → 本来指摘されない論点まで深掘りされる
  • 税理士が立ち会っていれば「専門家同士の対話」で法的根拠に基づいた着地点を探れるが、それがないと一方的に押し切られやすい

IT系の税務調査で争点になりやすいのは、こんな領域です。

  • 家事按分(自宅兼事務所の家賃・光熱費の按分比率)
  • PC・機材の減価償却(一括経費化か資産計上かの判断)
  • 海外SaaSへの支払いの消費税処理(インボイス登録の有無で税区分が変わる)

これらは調査官の裁量で金額が大きく動くグレーゾーンで、専門家が交渉するのとしないのとで追徴額が大きく変わる領域です。

やっかいなのは、自力で対応した場合、「本来は争えた論点を見逃したこと」に自分では気づけない点です。気づかないまま追徴課税・加算税・延滞税で数十万〜百万単位の上乗せになっても、それを「仕方ない結果」と受け入れてしまいがちになります。
スポット税理士依頼の20〜70万円と、専門家なしで受ける調査の追徴リスクを天秤にかけると、freee申告スタンダードの年53,680円は"保険"として圧倒的にコスパがいいという計算になりますね。

契約から数ヶ月。まだ税務調査サポートは使っていない

筆者はfreee申告スタンダード契約から数ヶ月で税務調査サポートは未使用です。ネット上に利用体験談はほぼなく(freee担当者からも明確な利用者数回答なし)、多くは事業成長で顧問税理士に移行する「橋渡し」役。それでも精神的負担軽減という価値で契約しました(2026年5月時点)。

ここは誠実にお伝えしておきたいポイントです。

"掛け捨て保険"としての契約という割り切り

筆者は、freee申告スタンダードを契約してからまだ数ヶ月しか経っていません。当然ながら、税務調査サポートを実際に使った経験はありません

自動車保険や火災保険と同じで、使わずに終わるのがベストな保険です。使うときは、税務調査という面倒な事態が発生しているということになるので。

「実際に税務調査が来たらサポートはどうなのか?」という体験レビューは、残念ながら現時点でお届けできません

ネット上に利用体験談がほぼ存在しない

驚くことに、freeeの税務調査サポート利用者の声は、ネット上にほぼ存在しません

筆者が調べた範囲では、次のような情報ギャップがありました。

  • ブログでの利用体験談:ほぼゼロ
  • SNSでの報告:ポジティブもネガティブもほぼゼロ
  • Q&Aサイトでの言及:ほぼゼロ
  • freee公式の成功事例:実はサポート未使用で税務調査を乗り切った事例

freee公式ページに掲載されている「是認を獲得した成功事例」も、実は税務調査サポートを使わずに通ったものでした。freee会計で帳簿を整備していたおかげで、自力で対応できたというパターンです。

さらに、筆者がfreeeの担当者に「税務調査サポートを実際に使った方はいますか?」と直接聞いた際にも、はっきりとした回答は返ってきませんでした。具体的な利用者数や事例への言及はなく、質問がふんわりと流される形で会話が進んだ印象です。

え、体験談がないなら、本当にサービスとして機能するかどうか、わからないってことですか?
正直、その点は第三者的に検証する手段がないのが現状です。ただ、これは「サービスが悪い」というより「税務調査を受けた事実は、SNSやブログで公開したくないセンシティブな情報」だからだと筆者は考えています。freee側もセンシティブな情報は集約しづらいはずです。

使わずに終わる典型ルート:事業成長で顧問税理士に移行

freeeの担当者との打ち合わせで、もう1つ印象的だった話があります。

税務調査サポートを契約された方の多くは、事業が成長するにつれて顧問税理士をつけるようになって、結局サポートを使わずに終わるケースが多いんですよ。

考えてみれば自然な流れで、

  • 売上が伸びる → 取引量・経費処理が増える → 会計が複雑になる
  • 自力で帳簿を締めるのが重くなる → 顧問税理士を雇う
  • 税務調査対応も顧問税理士が担当する → freee税務調査サポートは不要になる

という形で、freee申告スタンダードの税務調査サポートは「顧問税理士を雇うまでの橋渡し」の役割になるパターンが多いようです。

これは掛け捨て保険の理想的な"卒業パターン"とも言えますね。保険を使わずに事業が順調に成長して、次のフェーズに進んで解約する流れなら、それがベスト。

それでも契約した理由 — 精神的負担の軽減

体験談がないにもかかわらず、なぜ契約したのか。

答えはシンプルで、精神的負担の軽減です。

税務調査が来たときに、自分ひとりで対応することを想像してみてください。

  • 資料の準備、帳簿の整理に数週間
  • 調査官とのやりとり、質問対応、交渉
  • 判定結果を受けての修正申告、追徴対応

本業のエンジニア業務や家族との時間を削って、慣れない税務対応に追われるのは、想像するだけで気が重いです。

「税務調査の心配をしなくていい」という状態を年5万円台で買えるなら、それは掛け捨ての保険として十分な価値があると思いました。発生確率がゼロじゃない以上、契約しておく意味はある、という判断です。

この「精神的負担の軽減」という価値は、数字には表れにくいけれど、フリーランスエンジニアの生産性には直接効いてくる要素だと考えています。

個人事業主なら「シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップ」

個人事業主はfreee申告スタンダード対象外で、代替案は「シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップ」(年12,936円税込)。元国税調査官の税理士運営で立会・修正申告まで追加料金なし。令和5事務年度の所得税実地調査は1件あたり追徴平均224万円のリスクを軽減できます(2026年5月時点)。

ここまで法人向けのfreee申告スタンダードの話をしてきましたが、個人事業主の方にも同じような選択肢があります。

それが、「シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップ」です。

freee申告スタンダードは法人専用

繰り返しになりますが、freee申告スタンダードプランは法人のみ対象です。

個人事業主やフリーランスの方が税務調査に備えたい場合、別のサービスを検討する必要があります。

個人事業主向けは年12,936円(税込)で同等機能

「シロクマくん」は、国税出身の提携税理士が税務調査対応をしてくれるメンバーシップ型のサービスです。

項目 freee申告スタンダード シロクマくん
対象 法人のみ 個人事業主・フリーランスのみ
料金(年間・税込) 53,680円 12,936円
料金(月間・税込) 1,408円
サポート内容 最大30時間分の税務調査サポート 日程調整・立会・交渉・修正申告まで(追加料金なし)
運営 freee公式 国税出身の提携税理士
加入後の待機期間 ー(公式明記なし) 入会完了日から1ヶ月

個人事業主なら年1万円台で同等のサポートを確保できるので、法人化していないけれど税務調査が心配な人は検討する価値があります。

ちなみに、個人事業主が税務調査対応のスポット税理士を探す場合、事前準備〜立ち会い〜修正申告をまとめた一括スポット依頼の相場は一般的に20〜70万円と言われています。シロクマくんの年12,936円はこの相場の1/20〜1/5程度で、毎年の保険料としては圧倒的な安さです。

国税出身の税理士というのが大きなポイントです。調査官の立場を経験している税理士は、調査の流れや論点を熟知していて、納税者にとって有利な交渉を進めやすいと言われています。

シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップの公式サイトで詳細を確認できます。

運営は「元国税のシロクマくん」— X発信で人柄も追える

シロクマくんメンバーシップの運営は、Xで発信している元国税のシロクマくん(@shirokuma_tax)という元国税調査官の税理士です。

元国税のシロクマくん(@shirokuma_tax)のXプロフィール画面。元国税調査官で現在は税理士。フォロワー約4,360人(2026年4月時点)
元国税のシロクマくん(@shirokuma_tax)のXプロフィール。元国税調査官・現税理士として税務調査について発信している

Xのプロフィールに書かれている経歴・発信スタンスはこんな感じです。

  • 元国税の中の人(国税調査官)で現在は税理士
  • 長年の税務調査経験を活かして税務調査や税金について情報発信
  • 「もしもジャムおじさんのパン工場に税務調査が入ったら」シリーズなど、税務調査を題材にした分かりやすい発信が特徴
  • Xは2025年1月から利用開始、フォロワー約4,000人(2026年4月時点、認証済みアカウント)
税務調査官だった方が運営しているサービスなので、調査官側の判断軸や交渉の勘所を把握した上で納税者側につくのが大きな強み。元警察官が運営するセキュリティサービスに近い構図ですね。

メンバーシップ型のサービスは「中の人が誰か」が見えにくいのが不安材料になりがちですが、X上で継続的に発信している内容を遡って読めば、運営者の人柄や税務に対するスタンスが事前に分かるのは他のサービスにはない強みだと思います。

令和5事務年度 所得税実地調査 追徴平均 224万円

個人事業主の税務調査リスクも、国税庁統計で確認しておきましょう。

令和5事務年度 所得税及び消費税調査等の状況から、個人事業主に関わる数字を抜粋します。

項目 令和5事務年度
所得税実地調査件数 4万8千件
追徴税額(総額) 1,066億円
1件あたり追徴税額(実地調査) 224万円

個人事業主でも調査1件あたり224万円の追徴があり、年12,936円のシロクマくんと比較しても保険料としての費用対効果は明らかです。

令和5事務年度の個人事業主への税務調査では選定にAIが活用されていて、申告漏れ所得金額・追徴税額の総額はいずれも過去最高を記録しています。「個人事業主だから安全」と言える時代ではなくなってきているようです。

加入後1ヶ月の待機期間あり

シロクマくんも、freee申告スタンダードと同様に"事前契約"が前提です。

入会完了日から1ヶ月間は、税務調査対応サービスの待機期間とされています。つまり、加入直後に税務調査の通知が来た場合は、サポート対象外になる可能性があります。

この点もfreee申告スタンダードの30日ルール相当と同じで、税務調査の通知が来る前に契約しておく必要がある点は共通しています。

こんな人におすすめ・不要な人

おすすめは法人化1〜3年目のエンジニア(特に個人事業主から法人成り)、税務調査対応に経験がない人、売上が伸びている人、本業集中したい人。一方ですでに顧問税理士がいる人、自力対応の自信がある人は不要です(2026年5月時点)。

freee申告スタンダード(または個人向けのシロクマくん)が向いている人・向いていない人を整理しておきます。

おすすめ:法人化直後のエンジニア/税務に不安がある人

以下に当てはまる人は、加入を前向きに検討していいと思います。

  • 法人化して1〜3年目のエンジニア(特に個人事業主から法人成りした方)
  • 税務調査の対応に自信がない/経験がない
  • 売上が順調に伸びていて、税務署から注目される可能性がある
  • 本業に集中したいので、税務リスクに時間を取られたくない
筆者はまさに「法人成り直後のエンジニア」に該当します。本業(受託開発・ブログ運営)に集中するために、税務対応は可能な限り仕組み化しておきたいという発想です。

不要かも:既に顧問税理士がいる人

一方、次のような方は不要の可能性があります。

  • すでに顧問税理士がいる人(freee税務調査サポートは顧問契約があると適用不可)
  • 売上規模が大きく、税理士顧問契約が本格的に必要なフェーズの人
  • 税務に詳しく、自力で調査対応できる自信がある人
freee申告スタンダードの税務調査サポートは、あくまで「顧問税理士がいない事業者向け」の保険的サービスです。顧問契約と併用はできません。

契約後のfreeeサポートも手厚かった

契約後のfreeeサポートは、起業ダンドリコーディネーターとの40分オンラインMTG、初期設定/基本/決算申告/人事労務の4種オンラインセミナー(複数回参加可)、SMBC法人口座Trunk等の提携先キャンペーン案内(最大15,000円Amazonギフト券)まで充実しています(2026年5月時点)。

最後に、契約後のfreeeのフォローアップについても触れておきます。

起業ダンドリコーディネーターとの40分オンラインMTG

先述のとおり、契約前に「起業ダンドリコーディネーター」と呼ばれる専任担当者との40分ほどのオンラインMTGがあります。

このMTGは、

  • freeeサービスの機能説明
  • 法人設立の時期・背景のヒアリング
  • 各プランの違いの資料画面共有
  • 最適なプランの提案

という流れで進みました。

圧迫営業的な感じは全くなく、筆者の状況に合わせた提案をしてくれる印象でした。無理な契約を勧められることもなかったので、話を聞くだけでも情報収集として有益だと思います。

契約後のセミナー案内4種類

契約後、freeeからはオンラインセミナーの案内が複数届きました。

  • 初期設定セミナー:契約後なるべく早く
  • 基本の使い方セミナー:契約後なるべく早く
  • 決算申告セミナー(freee会計×freee申告):決算月の2〜3ヶ月前
  • freee人事労務 あんしん初期設定ガイド:必要に応じて

これらのセミナーは複数回参加可能で、自分のペースで学べます。

提携先(SMBC法人口座等)キャンペーンの案内も来る

freee契約者向けに、提携先のキャンペーン案内も届きます。

筆者の場合、SMBCの法人口座「Trunk」開設キャンペーンのお知らせが来ました。口座開設と条件クリアで最大15,000円分のAmazonギフト券がもらえる内容です。

個別の紹介コードは筆者に紐づくものなのでここには書きませんが、freee契約者はこういった"契約者限定オファー"が届くので、契約後もメールをチェックする価値がありました。

よくある質問(FAQ)

Q. freee申告スタンダードと顧問税理士、どちらが安い?

  1. 顧問税理士は年間数十万円が相場で、freee申告スタンダードの年53,680円(税込)はその数分の一。事業規模が小さい設立初年度は圧倒的にfreeeが効率的です。

Q. freee申告スタンダードはアップグレードできる?

  1. 途中でアップグレードは可能ですが、税務調査通知が来てからの駆け込み契約には対応していません。"事前契約"が前提のサービス設計です。

Q. スターターでは税務調査サポートは付かない?

  1. はい、税務調査サポート最大30時間分が付帯するのはスタンダードプラン以上です。スターターは法人税申告書の作成機能のみが含まれます。

Q. freee会計を契約していなくても申告スタンダードだけ使える?

  1. 使えません。freee申告は「freee会計のユーザー向け」の法人税申告ソフトで、freee会計(本体)の契約が前提となります。

Q. 個人事業主が法人化前に契約しておくことは可能?

  1. freee申告スタンダードは法人のみが対象なので、法人設立後の契約となります。個人事業主の段階では「シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップ」(年12,936円税込)が代替案です。

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また、フリーランスの資金繰り全般については、ファクタリング4社比較の姉妹記事も執筆しています。

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法人化そのものを検討中で登記住所に悩む方は、バーチャル&レンタルオフィス4社比較も参考になります。

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個人事業主向けの税務調査サポートについては、freee申告スタンダードの個人事業主版ポジションにあたるシロクマくん税務調査あんしんメンバーシップもあわせてどうぞ。

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まとめ

改めて、法人化時にfreee申告スタンダードを"掛け捨て保険"として契約した理由を整理します。

  • 年53,680円(税込)で最大30時間の税務調査サポートが付帯
  • 税務調査は1件あたり平均550万円(令和5事務年度)の追徴リスクがある
  • 税務調査サポートは事前契約が必須で、通知後の駆け込みには対応不可
  • ネット上に利用体験談はほぼないが、精神的負担を軽減する掛け捨て保険として合理的な選択
結局のところ、2年目以降もスタンダードのまま継続するんですか?
はい、2年目以降もスタンダードプランを継続予定です。外す理由がないことに加え、法人運営の必要経費として諦めているという側面もあります。安心感は事業の生産性に効く、という判断ですね。

これから法人化するエンジニアは、freeeの会社設立サポート+freee会計+freee申告スタンダードの一気通貫契約を検討する価値があります。

freee会計

個人事業主の方でまだ法人化していない人は、同じ「掛け捨て保険」発想で年1万円台のシロクマくんを検討してみてください。

シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップ

この記事が、法人化や税務調査対策の判断材料として役に立てばうれしいです。

税務調査は来ないのがベスト。でも、もし来たときに慌てないための備えは、フリーランスエンジニアの生産性を守る投資だと思います。