- 盛岡のベアレン醸造所を2泊3日で満喫。直営パブ→醸造所見学→通販リピ買いまで沼にハマった記録
- ドイツから運んだ1906年製の銅釜を間近で見られる醸造所見学は、ビール好きなら一度は体験すべき
- レモンラードラー(ABV 2.5%)はビールが苦手な人にもおすすめできる最高の1杯
盛岡に行ったら絶対にやりたかったこと。それはベアレン醸造所の工場見学です。
ドイツから100年以上前の醸造設備をそのまま持ってきて、先に釜を作ってから建物を建てたというエピソードだけで「これは行かねば」となりました。
2泊3日の盛岡旅行で、直営パブ2店舗と醸造所見学をフルコースで満喫。帰ってからも通販でリピ買いするほどハマったので、その全貌をお伝えします。
- ベアレン醸造所とは?ドイツの伝統を盛岡で受け継ぐブルワリー
- Day 1: ビアベースベアレン盛岡駅前で最初の1杯
- Day 1: 菜園マイクロブルワリーでハシゴ
- Day 2: ベアレン醸造所の工場見学
- 盛岡グルメ: 東家本店のわんこそばに挑戦
- Day 3: 最終日もビアベースベアレンへ
- 帰宅後もリピート: レモンラードラーを通販で購入
- ベアレン醸造所のおすすめビール3選
- ベアレン醸造所 見学・店舗情報まとめ
- Untappd Rating Sorterでクラフトビール探し
- あわせて読みたい
- 自宅でもベアレンを楽しむなら
- まとめ: ベアレン醸造所は「また行きたい」と思わせるブルワリー
ベアレン醸造所とは?ドイツの伝統を盛岡で受け継ぐブルワリー
ベアレン醸造所は、2001年に岩手県盛岡市で設立されたクラフトビールメーカーです。
「ベアレン(Bären)」はドイツ語で「くまたち」という意味。当時ビールを造っていた人たちの体格が良く、見ていた人がそう呼んだのがきっかけだそうです。
最大の特徴は、ドイツ南部のブルワリーで使われていた1906年製の銅製仕込み釜をそのまま日本に移設していること。設備をバラしてドイツから運び、ドイツの設計士を呼んで組み立て、先に釜を建ててからその周りに建物を作ったという、なんともロマンあふれるエピソードです。
創業者の木村剛さん(キリンビール出身)と現社長の嶌田洋一さんが、盛岡での飲み仲間から意気投合して起業。2003年にビール製造を開始しています。
ちなみに岩手県はホップの生産量が日本一で、全国シェアは約45.6%。特に遠野市は1963年からホップ栽培を行っており、「ホップの里からビールの里へ」を合言葉にした地域活性化プロジェクトも進んでいます。
ベアレンのフラッグシップ「クラシック」(ABV 6.0%)をはじめ、2023年に国際ビールコンテストで世界一に輝いたシュバルツ(ABV 5.5%)など、ドイツの伝統を大切にしたラインナップが揃っています。
Day 1: ビアベースベアレン盛岡駅前で最初の1杯
盛岡駅から徒歩3分の直営パブ
盛岡駅に着いたその日、まず向かったのがビアベースベアレン盛岡駅前。盛岡駅から徒歩3分、駅前ビルの地下1階にあります。
平日の木曜日、17時頃に入店。結構早めの時間でしたが、カウンターを含めて席はほぼ埋まっていました。地元の方に愛されているのが一目でわかる繁盛ぶりです。
レモンラードラー(ABV 2.5%)が衝撃の美味しさ
最初の1杯に選んだのがレモンラードラー。
ラードラーとは、南ドイツで自転車乗りが飲むビールのレモネード割りのこと。ベアレンのレモンラードラーはシチリア産レモン果汁を使用した香料無添加で、ABVは2.5%です。
飲んだ瞬間、「これはレモンサワーだ」と思いました。ビールの苦味はほとんどなく、レモンの爽やかな酸味と麦芽のほのかな甘みが調和しています。
メニューを見ると、レギュラービールは5種類。クラシック、Nクラシック、TGピルスナー、レモンラードラー、シュバルツがラインナップされています。
カタラーナと「琥珀の夢で酔いましょう」
ビールと一緒に頼んだカタラーナ(クレームブリュレ風のデザート)もヒットでした。
濃厚でまったりとした舌触り。上にのった野田塩が絶妙なアクセントになっていて、バーナーで炙ったパリッとした食感もいい。塩プリン好きにはたまらない一品です。
そしてカウンターに置いてあった漫画に目が留まりました。
琥珀の夢で酔いましょう(原作: 村野真朱 / 作画: 依田温 / 監修: 杉村啓)。京都のクラフトビール専門店を舞台にした漫画で、これがめちゃくちゃ面白い。帰ってから1巻から最新刊(8巻)まで一気に揃えました。現在も連載中です。(2026年1月に9巻が発売されました)
Day 1: 菜園マイクロブルワリーでハシゴ
ビアベースベアレンの後、2軒目に向かったのが菜園マイクロブルワリー with Kitchen。ベアレン醸造所の直営ブルーパブです。
ベアレン本体がドイツの伝統的なビール造りを行うのに対して、菜園マイクロブルワリーではそれにとらわれないチャレンジングなビールを醸造しています。
店内からガラス越しに醸造設備が見えるのがブルーパブの醍醐味。目の前で造られたビールを飲んでいると思うと、それだけでテンションが上がります。
スタッフがホップの付け込みを見せてくれた
会計のときに「明日、醸造所見学に行きます」と伝えたところ、スタッフさんがたまたまホップを付け込んでいる樽を見せてくれました。
ペレット状のホップが麦汁に浮いていて、時間が経つにつれて溶けていくのだそうです。こういう偶然の出会いがあるのが、直営パブの魅力ですね。
Day 2: ベアレン醸造所の工場見学
事前予約制。搭乗券風チケットがかわいい
2日目はベアレン醸造所の北山本社工場へ。工場見学は平日のみ・事前予約制です。
受付でもらったチケットがこちら。
「BAEREN BIER REISE(ベアレン ビール旅行)」と題された搭乗券風のデザイン。BUSINESS CLASSの文字が入っています。見学コースは3種類あります。
| コース | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| エコノミークラス | 無料 | 工場見学のみ(20歳未満向け) |
| ビジネスクラス | 600円 | 工場見学 + グラスビールかノンアル1杯 |
| ファーストクラス | 1,200円 | 工場見学 + 30分飲み放題 |
所要時間は約20分。スタッフが製造工程を丁寧に案内してくれます。1回の定員は10名以下で、見学の開始時間は10:30と14:00の2回です。
ビールができるまでの工程
見学が始まるまでの待ち時間に、エントランスの展示を見ていました。
ベアレンビールができるまでの工程が写真付きでわかりやすく紹介されています。
麦芽の種類の展示も見応えがあります。ピルスナー麦芽、小麦麦芽、カラメル麦芽、ミュンヘン麦芽、ロースト麦芽など7種類が並んでいて、大麦の穂も添えられています。
見学中にピルスナー麦芽とロースト麦芽を食べさせてもらったのですが、これが面白かった。
- ピルスナー麦芽: ベビースターラーメンのような香ばしい香り
- ロースト麦芽: 麦茶の香り。食べるとはっきりコーヒーの味
この体験があったおかげで、黒ビールを飲んだときの「ボディがしっかりしていて、濃厚なモルトの甘みや香り」が何を意味するのか体感でわかるようになりました。ビール検定の勉強で覚えた知識が、実際の味覚と結びついた瞬間です。
1906年製の銅釜は圧巻のスケール
そしていよいよ醸造エリアへ。
これがドイツから運んできた1906年製の銅製煮込み釜です。「VINTAGE BREWHOUSE / Property of S.R. de Souza」のプレートが付いています。
100%銅製の仕込み釜は、ステンレス製と比べて熱伝導率が良く、味への好影響があるとのこと。100年以上前の設備が現役で使われているのは、国内では珍しいそうです。
釜の上の煙突に注目してください。カーブしているのがわかりますか? これは、煙突内部についた水滴が釜の中に直接落ちないようにするための工夫。細い管からバケツに排出される仕組みになっています。
釜の内部を覗かせてもらいました。攪拌装置が見えます。ここで麦芽とぬるま湯を煮て麦汁を作ります。
濾過釜の真鍮バルブ。ドイツ製のこの設備も100年以上前のもの。歴史の重みを感じます。
クールシップ: 国内唯一の銅製冷却槽
こちらがクールシップ。銅製の麦汁冷却槽で、約3,000リットル入る巨大な容器です。
昔はこれで麦汁を自然冷却していましたが、現在はステンレスの樽で冷やしているため使われていません。ただ、国内でクールシップを保有しているのはベアレン醸造所だけという、世界的にも珍しい設備です。
かつてクールシップが使われていたときの写真パネルも展示されていました。スタッフの方が「クールシップを使っているから伝統的ということではない」と話していたのが印象的。道具ではなく、造り手の姿勢が伝統を作るのだと感じました。
見学後のノンアル黒ビールが「ダントツNo.1」
見学後のお楽しみがこちら。
ベアレン ノンアルコール黒ビール(Alc.0.00%)と、Barナンブ(麦酒酵母の南部せんべいスナック)のセットです。
この日は車を運転する予定だったのでアルコールは飲めなかったのですが、結果的にそれで良かったと思えるくらいこのノンアル黒ビールが美味しかった。
ローストモルト・麦・ホップ・水だけで造られた本格派で、ノンアルとは思えない濃厚なボディ。先ほど食べたロースト麦芽のコーヒー感が、まさにこのビールの風味そのものでした。
Barナンブは、南部せんべいの巖手屋・山田の醤油・ベアレン醸造所の3社コラボスナック。厚焼き南部せんべいをひとくちサイズに割り、特製だれを染み込ませたもので、隠し味にベアレンのビール酵母が使われています(アルコールは含まれません)。ノンアル黒ビールとの相性も抜群でした。
見学を終えて、昨日飲んだレモンラードラーの缶を買って帰りました。
盛岡グルメ: 東家本店のわんこそばに挑戦
ベアレンの話からは少し逸れますが、醸造所見学の後に向かったのが東家本店。盛岡名物のわんこそばに挑戦しました。
盛られるスピードが想像以上のハイペース。刺身やなめこおろしなどの薬味が色々出てくるのですが、そばに飽きてくるのが辛かった。結果は64杯。
この後は龍泉洞へ。盛岡は醸造所だけでなく、自然もグルメも充実していて満足度の高い旅行先です。
Day 3: 最終日もビアベースベアレンへ
最終日、フライト前にもう1杯飲みたくて、再びビアベースベアレン盛岡駅前へ。
選んだのはヴィース(Wiess)。これはベアレンのレギュラー「コローニア」(ケルシュスタイル)の無濾過バージョンです。
「Wiess」はドイツ語の「Weiss(白)」がケルン方言で訛った呼び方。無濾過のため鮮度が命で、時間の経過とともに味わいが変化するため「地元でなければ飲めない」醸造所ならではのビールです。
淡いオレンジ色で少し濁りがあり、柑橘系の爽やかな味わい。最終日にこれを飲めたのはラッキーでした。
デザートのティラミスも美味しかった。盛岡の3日間を締めくくる、いい1杯でした。
帰宅後もリピート: レモンラードラーを通販で購入
盛岡から帰って約2ヶ月後。どうしてもレモンラードラーが飲みたくなって、通販で6本セットを購入しました。
缶のデザインもかわいい。黄色をベースに、ベアレンのクマが描かれています。
自宅で飲んでも美味しさは変わらず。シチリア産レモンの爽やかさと、ビールのほのかな苦味のバランスが絶妙です。ABV 2.5%なので、仕事終わりに気軽に飲めるのもいいところ。
レモンラードラーは公式オンラインショップのほか、Amazonや楽天でも購入できます(2025年4月時点、1本363円/税込)。
ベアレン醸造所のおすすめビール3選
2泊3日の旅で飲んだベアレンのビールの中から、特におすすめの3つを紹介します。
1. レモンラードラー(ABV 2.5%)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スタイル | ラードラー(フルーツビール) |
| ABV | 2.5% |
| 容量 | 350ml缶 |
| 特徴 | シチリア産レモン果汁使用、香料無添加 |
レモンサワー感覚で飲める超低アルコールビール。ビールが苦手な人への入門編としても最適です。
2. ノンアルコール黒ビール(Alc.0.00%)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スタイル | シュバルツ系ノンアルコール |
| ABV | 0.00% |
| 容量 | 330ml瓶 |
| 特徴 | ローストモルト・麦・ホップ・水のみ使用 |
ノンアルでは珍しい黒ビールタイプ。濃厚なボディとモルトの甘みがしっかりあって、「飲めない日でも満足できるビール」の概念を変えてくれました。
3. ヴィース(ABV 5.0%)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スタイル | ケルシュ(無濾過) |
| ABV | 5.0% |
| IBU | 22 |
| 特徴 | コローニアの無濾過版。タップ限定 |
鮮度が命の現地限定ビール。盛岡に行ったらぜひ直営パブで飲んでほしい1杯。
ベアレン醸造所 見学・店舗情報まとめ
醸造所見学(北山本社工場)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 岩手県盛岡市北山1丁目3-31 |
| 見学日 | 平日のみ |
| 開始時間 | 10:30 / 14:00 |
| 所要時間 | 約20分 |
| 定員 | 1回10名以下 |
| 予約 | 事前予約制(公式サイト) |
| 料金 | 無料〜1,200円(3コース) |
ビアベースベアレン盛岡駅前
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒020-0034 岩手県盛岡市盛岡駅前通8-11 盛岡駅前ビルB1F |
| 電話 | 019-601-7110 |
| 営業時間 | 月〜金 17:00〜00:00 / 土 15:00〜00:00 / 日祝 15:00〜23:00 |
| 定休日 | 年中無休(臨時休業あり) |
| アクセス | 盛岡駅より徒歩3分 |
菜園マイクロブルワリー with Kitchen
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 盛岡市菜園一丁目5-10 グリムハウス1F |
| 電話 | 019-606-0171 |
| 営業時間 | 月〜金 17:00〜24:00 / 土 15:00〜24:00 / 日祝 15:00〜23:00 |
| 定休日 | 年中無休 |
※営業時間・定休日・価格は変更の可能性があります
ベアレン醸造所 公式ブランドサイト www.baerenbier.co.jp
ベアレンビール公式オンラインショップ(通販) baeren.jp
醸造所見学の予約はこちら www.baerenbier.co.jp
Untappd Rating Sorterでクラフトビール探し
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あわせて読みたい
自宅でもベアレンを楽しむなら
ベアレンのビールは公式オンラインショップのほか、Amazonや楽天でも購入可能です。特にレモンラードラーの缶6本セットは、お試しにちょうどいいサイズ。
醸造所見学で衝撃を受けたノンアルコール黒ビールも通販で購入できます。
記事中で紹介したクラフトビール漫画「琥珀の夢で酔いましょう」もおすすめです。
まとめ: ベアレン醸造所は「また行きたい」と思わせるブルワリー
2泊3日の盛岡旅行で、ベアレン醸造所の世界にどっぷり浸かりました。
直営パブでの1杯目から、醸造所見学で100年以上前の銅釜を間近で見た感動、ノンアル黒ビールの衝撃、そして帰宅後の通販リピ買い。「飲む→知る→もっと飲みたくなる」のサイクルが見事に回る、素晴らしいブルワリーでした。
次は遠野のホップ畑を見に行きたい。そしてベアレン以外の岩手のブルワリーも巡りたい。クラフトビール好きの旅は終わりません。