この記事の結論3行まとめ
- 駆け出しエンジニアが「気持ち悪い」と言われるのは、意識高い系の発信・スクール宣伝員化・実力不相応な振る舞いが原因
- すぐ辞める人の共通点は理想と現実のギャップに耐えられない・質問できない・成長を実感できないの3つ
- IT業界の離職率は12.4%で全産業平均より低い。辞める前にやるべきことを知れば、挫折は防げる
「駆け出しエンジニア」という言葉に対して、ネガティブな印象を持っている人は少なくありません。
自分はIT未経験から約1年でフリーランスエンジニアになり、その後も多くの駆け出しエンジニアを見てきました。正直、「気持ち悪い」と感じる行動パターンも目にしてきましたし、すぐ辞めていく人の共通点も見えてきました。
この記事では、駆け出しエンジニアが「気持ち悪い」と言われる理由と、すぐ辞める人の特徴を経験者の本音で解説します。
辞めたいと悩んでいる駆け出しエンジニア本人にも、採用担当の方にも参考になる内容です。
【経験者の本音】駆け出しエンジニアが気持ち悪いと言われる4つの理由とすぐ辞める人の特徴5選
「気持ち悪い」と言われるのは意識高い系発信・スクール宣伝員化・実務不相応な手広げ・情報商材勧誘の4原因。すぐ辞める特徴は「開発だけしたい」・他人の言葉鵜呑み・ギャップ耐性なし・質問できない・成長実感なしの5つです。
- この記事の結論3行まとめ
- 【経験者の本音】駆け出しエンジニアが気持ち悪いと言われる4つの理由とすぐ辞める人の特徴5選
- 駆け出しエンジニアが「気持ち悪い」と言われる4つの理由
- すぐ辞める駆け出しエンジニアの特徴5選
- 【データで見る】エンジニアの離職率と現実
- 辞める前にやるべき3つのこと
- 駆け出しエンジニアが挫折しないための対処法
- 駆け出しエンジニアのよくある質問(FAQ)
- まとめ
駆け出しエンジニアが「気持ち悪い」と言われる4つの理由
4理由は(1)「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」でスクール宣伝員アカウントが氾濫(2)実務未経験で意識高い系の抽象論を押し付ける(3)学習中なのにブログ・YouTube・SNSと手を広げすぎ(4)情報商材・オンラインサロンへの勧誘です。
まずは「気持ち悪い」と感じられてしまう行動パターンを整理します。
1. 「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」タグの闇
Twitter(X)で「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」というハッシュタグを見たことがある人は多いはずです。
このタグ自体は悪いものではありません。ただし問題は、エンジニアとまったく関係ない内容をこのタグで投稿している人が大量にいることです。
「真面目に学んでいる駆け出しエンジニア」と「悪質なインフルエンサーに影響された駆け出しエンジニア」は明確に区別すべきですが、タグで一括りにされてしまうのが現状です。
2. 意識高い系の抽象論を押し付ける
自分を鼓舞するためにやっているなら全然いいと思います。問題は、それを周囲に押し付けてしまっている人が多いこと。
百歩譲って何かしらの結果を出した人なら説得力もあります。しかし実務で揉まれていない段階から「こうすべきです!」と発信されても、正直イタいです。
本当に肝の据わった人は、グダグダ言わずに目の前の勉強にフルコミットしています。
3. 実務未経験なのにあれこれ手を広げすぎ
プログラミングの学習を始めたばかりなのに、同時にブログ・YouTube・note・SNS運用まで手を広げる人がいます。
まだ職についてもいない段階で「ポートフォリオ完成 + Twitter1000フォロワー + note3本」みたいな目標を掲げている人を見ると、1つのことに集中できないタイプだなと感じます。
こういう人は実務に入って余裕がなくなると、すぐに消えていく傾向があります。
4. 情報商材・オンラインサロンへの勧誘
駆け出しエンジニア界隈には、プログラミング学習を入り口にした情報商材やオンラインサロンの勧誘が蔓延しています。
「未経験から月収100万円」「3ヶ月でフリーランス独立」といった甘い言葉で集客し、高額な教材を売りつけるパターンです。
こうした怪しいビジネスと「駆け出しエンジニア」が結びついていることが、気持ち悪いと言われる最大の原因かもしれません。
すぐ辞める駆け出しエンジニアの特徴5選
5特徴は(1)「開発だけしたい」でデバッグ・テスト軽視(2)スクール/インフルエンサーの言葉を鵜呑み(3)理想と現実のギャップに耐えられず離脱(4)質問できず先輩に頼れない(5)成長を実感できず焦る、です。
「気持ち悪い」と「すぐ辞める」は別の問題ですが、重なる部分も多いです。ここでは、すぐ辞めてしまう駆け出しエンジニアの共通点を5つ紹介します。
1. 「開発だけしたい」でデバッグ・テストを軽視
「開発させてほしい!」の一点張りで、デバッグやテストをやりたがらない駆け出しエンジニアは本当に多いです。
これはスクールやオンラインサロンで「実務経験(=開発経験)が全て」「デバッグやテストの経験は評価されない」と教えられているから。
自分がプログラミングを始めたばかりの頃、ベテランエンジニアに「一番大事なことは何ですか?」と聞いたら、「デバッグがちゃんとできること」と即答されました。
デバッグやテストの重要性を理解せず、開発にだけ固執するエンジニアは現場で通用しません。
2. スクールやインフルエンサーの言葉を鵜呑みにする
「○○さんが転職しろと言っていたから辞めます」という理由で退職する人がいます。
スクールやインフルエンサーのアドバイスは参考にはなりますが、彼らはあなたの人生に責任を取ってくれません。 最終的な判断は自分でするべきです。
3. 理想と現実のギャップに耐えられない
スクールでは「自由な働き方」「高収入」といったキラキラしたイメージが強調されがちです。
しかし実際の現場では:
- 他人が書いた読みづらいコードの修正
- 仕様変更による手戻り
- 地道なテスト作業
- 客先常駐での慣れない環境
こうした地味で泥臭い仕事の連続に直面して「思っていたのと違う」と感じ、早期離職に繋がります。
4. 質問できない・先輩に頼れない
駆け出しエンジニアが1年以内に辞める大きな理由の一つが、「先輩の時間を奪う罪悪感」です。
特にリモートワークが定着した現在、チャットで質問するハードルは対面より高く、「こんなこと聞いていいのかな」と一人で抱え込んでしまうケースが増えています。
5. 成長を実感できず焦る
最初の3〜6ヶ月は「何もできない自分」に焦りを感じやすい時期です。
周りの先輩エンジニアと自分を比べて「向いていないのでは」と思い込み、成長曲線が緩やかなことに耐えられず辞めてしまいます。
エンジニアの成長は最初の半年が一番辛い。ここを乗り越えられるかが分かれ道です。
【データで見る】エンジニアの離職率と現実
情報通信業は2021年9.1%→2024年12.4%で全産業平均15.4%より低水準。新卒3年以内は34.9%(2021年入社・全産業)。スクール卒の挫折率は3.5〜29%、独学は80〜86%(厚労省・各種調査)です(2026年3月時点)。
「エンジニアはすぐ辞める」というイメージがありますが、データを見ると意外な事実がわかります。
情報通信業の離職率は全産業平均より低い?
| 年度 | 情報通信業 | 全産業平均 |
|---|---|---|
| 2021年 | 9.1% | 13.9% |
| 2022年 | 11.9% | 15.0% |
| 2023年 | 12.8% | 15.4% |
| 2024年(6月時点) | 12.4% | - |
出典: 厚生労働省「雇用動向調査」
ただし、2021年の9.1%から2024年の12.4%へと上昇トレンドにある点は注意が必要です。
新卒3年以内の離職率は34.9%って本当?
2021年入社の大卒者が3年以内に離職した割合は34.9%(全産業)。約3人に1人が3年以内に辞めている計算です。
これはエンジニアに限った話ではなく、どの業界でも新卒の早期離職は一定数発生しています。
プログラミングスクールの挫折率はどれくらい?
| 学習方法 | 挫折率 |
|---|---|
| 独学 | 約80〜86% |
| スクール | 約3.5〜29% |
スクールに通えば挫折率は下がりますが、スクール卒業=即戦力ではありません。 卒業後の実務で挫折するケースも多いのが現実です。
辞める前にやるべき3つのこと
3ステップは(1)入社直後の「辛い」は最低3ヶ月様子を見て一時的か見極める(2)実務経験のあるエンジニアに相談(SNSインフルエンサーでない)(3)「エンジニアが嫌か」「環境が嫌か」を切り分けて部署異動・転職・フリーランス転向を検討、です。
「辞めたい」と思ったとき、すぐに退職届を出す前にやるべきことがあります。
1. 一時的な感情か見極める
入社直後の「辛い」は誰でも感じるものです。最低3ヶ月は様子を見てから判断しても遅くはありません。
「月曜の朝が辛い」レベルなのか、「心身に不調が出ている」レベルなのか。後者なら無理せず環境を変えるべきですが、前者なら時間が解決してくれることも多いです。
2. 信頼できる人に相談する
SNS上のインフルエンサーではなく、実務経験のあるエンジニアに相談するのがポイントです。
3. 環境を変える選択肢を検討する
「エンジニアを辞める」と「今の会社を辞める」は別の選択肢です。
- 部署異動で違うプロジェクトに入る
- 同じエンジニアとして別の会社に転職する
- フリーランスとして働き方を変える
「エンジニアが嫌なのか」「今の環境が嫌なのか」を切り分けることが大切です。
駆け出しエンジニアが挫折しないための対処法
5対処法は(1)最初の半年は「できなくて当たり前」と割り切る(2)エラーと試した内容をセットで伝える(3)SNSの成功談は生存者バイアスと知る(4)小さな成功体験を記録(5)コミュニケーション・ドキュメント・タスク管理力も育てる、です。
最後に、駆け出しエンジニアが生き残るためのアドバイスをまとめます。
1. 最初の半年は「できなくて当たり前」と割り切る
誰でも最初は何もできません。先輩エンジニアも同じ道を通ってきています。焦らず、1つずつできることを増やしていきましょう。
2. 質問力を鍛える
「何がわからないか」を整理してから質問する習慣をつけると、先輩にも頼りやすくなります。「○○を試したけど△△のエラーが出ます」のように、やったことと結果をセットで伝えるのがコツです。
3. SNSの情報に振り回されない
4. 小さな成功体験を積み重ねる
バグを1つ直せた、コードレビューで褒められた。そういった小さな成功体験を意識的に記録しておくと、辛い時期の支えになります。
5. 技術以外のスキルも大切にする
コミュニケーション力、ドキュメント作成力、タスク管理力。これらは技術力と同じくらい現場で求められるスキルです。技術だけに固執せず、総合的に成長する意識を持ちましょう。
駆け出しエンジニアのブログ活用については、下記の記事で詳しくまとめています。
詳細は【あなた消えますよ】ブログを書く駆け出しエンジニアは消える?就職できない?を参照してください。
詳細は技術ブログは意味ない?5年書いて分かったメリットとデメリット【めんどくさいを解決】を参照してください。
駆け出しエンジニアのよくある質問(FAQ)
Q. 駆け出しエンジニアが「気持ち悪い」と言われる主な理由は?
- 「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」タグの宣伝員氾濫、実務未経験での意識高い系抽象論、ブログ/SNS手広げすぎ、情報商材・オンラインサロン勧誘の4つが主因です。真面目に学んでいる人まで一括りにされてしまっている点に問題があります(2026年3月時点)。
Q. エンジニアの離職率は実際高いのですか?
- 情報通信業の離職率は2024年12.4%で、全産業平均15.4%より低い水準です。ただし2021年9.1%→2024年12.4%と上昇トレンドにあるので注意。「エンジニアはすぐ辞める」というイメージとはやや異なる現実です(2026年3月時点)。
Q. プログラミングスクールに行けば挫折しませんか?
- スクールの挫折率は3.5〜29%、独学は80〜86%という調査データはあります。ただし「スクール卒業=即戦力」ではなく、卒業後の実務で挫折するケースも多数。スクールは挫折率を下げる手段の1つに過ぎません(2026年3月時点)。
Q. 辞めたいと思ったらまず何をすべきですか?
- (1)入社直後の「辛い」は最低3ヶ月様子を見て一時的な感情か見極める、(2)実務経験のあるエンジニアに相談(SNSインフルエンサーではない)、(3)「エンジニアを辞めるのか」「今の会社を辞めるのか」を切り分けてから判断するのが基本です(2026年3月時点)。
Q. 駆け出しエンジニアが挫折しないコツは?
- 最初の半年は「できなくて当たり前」と割り切ること、SNSの生存者バイアスに振り回されないこと、技術力だけでなくコミュニケーション・ドキュメント・タスク管理力も大切にすることの3点が要です(2026年3月時点)。
まとめ
「駆け出しエンジニアが気持ち悪い」と言われる背景には、意識高い系の発信や情報商材との結びつきがあります。しかし、真面目に学んでいる駆け出しエンジニアまで一括りにされるのは不公平です。
すぐ辞める人の特徴を知っておけば、自分がその落とし穴にハマらないよう対策できます。
- 「気持ち悪い」と言われる行動を避ける
- デバッグ・テストの重要性を理解する
- 他人の言葉を鵜呑みにせず、自分の頭で考える
- 辛い時期は「最初の半年が一番辛い」と知っておく
- 辞める前に「環境を変える」選択肢を検討する
「辞める」と決める前に、まずは環境を変えてみる。それでもダメなら堂々と次のキャリアに進みましょう。